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時悠人chosan流処世術

★生活習慣の壁

2007-08-07 09:04:08 | 日記・エッセイ・コラム

 生活習慣を変えるということは、そうた易いことではない。喫煙習慣がある人が禁煙を決心しても、なかなか続かないように、習慣化しているものを軌道修正するには、かなりのエネルギーと強固な意志が求められる。とりわけ、趣味嗜好の場合、本人の目的意識の強弱により左右されるが、「つい、うっかり」というケースもある。

 私は、糖尿病と付き合い始めてやがて20年以上になるが、この間、インシュリン投与も断り、「食事と運動」療法に徹してきた。が、昨年秋、脳のMRIで脳梗塞の症状が見られ、抑制剤を処方された。血糖値をコントロールする薬で、1日1錠を朝食後に飲み続けたが、半年経過しても効果がなく、今年7月に薬をかえることになった。今度は、1日3回1錠づつを毎食直前に飲む薬だ。

 子供の頃から、食後の薬以外、飲んだ経験がない。医師に「箸を持ったら○○を」と、そらんじるように助言されたが、60年以上続いた生活習慣は、簡単に修正出来るものではない。食卓に薬を置いておくのだが、手が勝手に料理の方に動いてしまう。料理を口にする前に気付くようにと、薬をお皿の隅に置いてみたが、結果は同じ。

 妻が、「薬飲んだ?」と確認してくれるが、時既に遅しというケースが多く、あわてて口に含んだ物を吐き出し、「汚い!」と小言を言われる始末。医師に、「食事の途中で気がついても、服用しないこと」と、厳しく注意されたのが頭に残り、薬に対する恐怖感を増幅している。

 子供じみた話だが、1日に3回、薬を忘れずに飲むことが出来たのは、2週間で僅か4日間だけ。2週間後の診断で、薬効があったかどうかが判明する。数日分の薬があまることになるが、判定に影響しないように祈っている。