その頃の海舟は、日記に書いておるが、母は老いて病床にあるし、妹はいるけれども幼くて家事にもあたれない。飯を炊くにも薪がない。仕方がないから縁側の板を剝(は)いでそれで飯を炊いた。夏に蚊帳(かや)もなければ、冬に炭もない。
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自分自身の考え、自分自身の実力などというものでは、これは要するに大したものではないのでありまして、どうしてもやはり先輩・長者・先賢・歴史というものに学ばなければならない。刹那主義、ただ眼前の功利主義というようなものでは多寡(たか)が知れておる。できるだけ歴史・伝統にかえらなければならない。
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我が国がアメリカと開戦する少し前、昭和11年(1936年)当時の世界地図をみると、地表の支配面積の6割近くをイギリス、ソ連、フランス、アメリカの4国が占めています。イギリスは地表の4分の1以上の27%をも領有し、次いでソ連の15%、フランスの9%、アメリカの6.8%となっています。
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ある人にぴったりの靴が他の人にはきゅうくつとなる
すべての人にぴったりの生き方などないのだ
(ユング)
The shoe that fits one person pinches another;
there is no recipe for living that suits all cases.
( C. G. Jung, Swiss psychiatrist, 1875-1961 )
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