植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

世界の小さな国

2007年09月16日 08時17分59秒 | 国:オランダ・ベルギー
 テレビの番組表を見ていたら、NHKで「世界の小さな国・ルクセンブルグ」と言う10分番組を見つけてしまいつい見てしまいました。※1
 このオランダとベルギーと共にベネルックス三国の1つであるルクセンブルクは、他の2つの地域と同様に神聖ローマ帝国の所領であり、またフランスと国境が近いことから、フランスの影響も強く受けていた地域です。
 そこを治めていたルクセンブルク家は、1308年には神聖ローマ帝国皇帝まで輩出した名門です。しかし、15世紀中頃に断絶し、その所領の多くはブルゴーニュー公領を経てスペイン・ハプスブルク家に相続されます。
 しかし、ナポレオン戦争後のウィーン体制下でこの地に対するフランスの影響力を弱めるため、対抗馬としてオランダが王国となり、そこにベルギーと共に組み込まれます。※2
 しかし、個別にドイツ関税同盟に参加するなど、オランダとは異なる地域だったルクセンブルクは1839年ベルギーの独立と共に独立を宣言(承認は1867年)。1890年には今のルクセンブルク大公の家系であるナッサウ公アドルフを大公として迎え入れ今に至ります。

 歴史を文章だけで見ると、どうしてルクセンブルクがベルギーやオランダと異なり独立国となったのか判らなかったのですが、番組をみてブルク=要塞の名の通り、山岳に古城が建つ風景を見ると、アントワープなど低地に交易都市を抱えるベルギーやオランダとは違った印象を受けます。

※1:どうも野球が早めに終わった為の放送のようでした。通常は、BShiで、水曜午前9時50分~10時、午後6時40分~6時50分に放映されているようです。


※2:神聖ローマ帝国下のルクセンブルク公でしたが、神聖ローマ帝国が解体した際に他のドイツ諸侯が独立国(王国)になる傍ら、フランス領に組み込まれます。ナポレオン体制崩壊後は、オランダ連合王国配下のルクセンブルク大公となり、独立した際も大公位のまま独立国となります。

オリジナルカードゲーム 植民地戦争
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ノストラダムス | トップ | ヴァロアの残り火 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

国:オランダ・ベルギー」カテゴリの最新記事