植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

国軍

2012年02月17日 21時17分45秒 | 雑談
石原さんが自衛隊を国軍と呼称しようと言う動きをしています。
まあ、いろいろな考えがあるものです。

面白そうだったので、ちょっと国家の防衛について記載してみようと思います。
軍隊を持たない国としては、結構いっぱいあります。

太平洋の小国キリバス、サモア、ソロモン諸島、ツバルなどなど、ヨーロッパではバチカンやモナコ、リヒテンシュタインなんかも持っていません。
その多くの国々が、予算の都合持っていない場合がほとんどです。予算の都合じゃないケースは、パナマがアメリカ侵攻によって解体されたのと、コスタリカが内戦防止の目的から不所持にしていたり、アイスランドが歴史上持ったことが無いと言うケースぐらいです。

では、これらの国々は国の防衛をどうしているかと言うと、はやり隣国の大国に依存している場合が多く、サモアはニュージーランド、ソロモン諸島は各国の平和維持軍、バチカンはイタリアなどがその国の防衛を行うことになっています。
その為、軍隊を持っていなくても中立国にはなりません。防衛を委任しているわけですからどうしても委任先の国のグループに所属することになります。実際、戦争が起これば中立って訳には行かないでしょう。
唯一、リヒテンシュタインが中立国のスイスに委任しているので非武装中立と言えます。

軍隊は持っているけど、戦争を行う為には使用せず、防衛や平和維持の為だけにしか使いませんと、憲法で明言している国は、韓国、ドイツ、イタリア、フィリピンなど。いずれも第二次世界大戦の直後、連合軍の意向やアメリカが絡んでいますね。
日本はご存じのとおり、憲法第9条によって戦争行為と、戦力の保持を禁止しています。自衛隊は実質は戦力だと思うのですが、自衛の為の最低限の軍事組織であり、戦力には当たらないと言う解釈をしています。

かなり無理がありますよね…

それで自衛隊と憲法第9条の問題は、憲法第9条を尊重して自衛隊を解体して、上記のような軍隊を持たない国と同じにすると言う意見と、憲法第9条を改正して自衛の為の軍隊の保持を認めると言う、ドイツやイタリアと同じにすると言う意見とのぶつかり合いと言えます。
コメント
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