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植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

中国とミャンマー

2009年08月12日 18時42分17秒 | 国:日本・アジア
久しぶりに国際関連のニュースへの解説です。
このニュースだけみるとなかなか中国がミャンマーを庇う理由が見えないのですが、当然これには中国の「国益」が絡んでいます。

端的に書くと、中国にとってミャンマーは「欲しい存在」です。もっとも欲しいのはミャンマー沖にある油田。現在は、タイに輸出されていますが、中国とは陸続きですので、パイプラインを通したいと考えています。中国にとってエネルギーの確保は死活問題です。
そして、国際社会がミャンマーの軍事政府を非難し、武器の輸出を禁じたため、ミャンマーは武器を中国から購入しています。中国にとっては良いお客様でもあります。
こんな感じに両国が親密になると、気にしだすのがミャンマーの隣国インドです。中国の影響力がミャンマーに及ぼし、ミャンマーが中国圏とも呼べる中に入ってしまうことは、中国と経済的にも軍事的にも競争関係にあるインドにとっては好ましくない状態です。
前まで、民主主義を掲げミャンマーを非難していたインド政府は、ミャンマー外交を柔軟にすることで、関係を深めようとしています。

ミャンマーにとっては、中国だけでなくインドとも関係が深まれば、インドとの関係を中国に対する外交カードに使えます(お宅が為なら、インドさんと取引するよ!など)ので、かなり有効な状態です。

ミャンマーは国際社会から非難を受けていますが、こんな隣国の利権や国益によって支援され存続していくのだな~って思いました。
戦況によっては、似た現象を植民地戦争でもできそうな気がします。今回のを参考に、小国で勝つために大国の思惑を利用する…そんな戦略を狙ってみたいと思います。


国際社会はミャンマーの主権を尊重すべき=中国外務省報道官(トムソンロイター) - goo ニュース

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