植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

キリスト教と結婚

2007年09月25日 12時13分04秒 | 雑談
 今日は、キリスト教のカトリックとプロテスタントと結婚についてです。あくまで歴史的な話ですので、現在の宗教の議論ではありませんので、ご了承願います。

 カトリックの教義では、「結婚は神が二人を結んだ」と考えることから、離婚は許さず、勿論愛人ももってのほかです。また、中絶や避妊すら否定しています。つまり、子どもを作る目的以外の性行為を否定している訳です。
 フランス王朝はカトリックですが、その歴史を見ていると正妻とは別に愛妾が権力を振るうことがしばしばあります。当時の王族の結婚はほぼ政略結婚である以上、本当に好きな人が出来ると愛妾にするしかなく、いつしかフランスでは王の愛妾がその寵愛から王妃をも凌ぐ権力を得ることが常習化します。
 しかし、どんなに愛妾が権力を握っても、越えられない壁があります。それが王位継承権です。王の寵愛を受けているなら、自らの子どもを次期王に出来そうなものですがカトリックの教義上、正妻との間に出来た子以外は認められません。これはローマ法王庁内で法王や枢機卿への選出も同様です。

 一方、プロテスタントでの結婚は、「人間の営み」としていますので、離婚も認められています。さすがに愛妾との子を王位につける為には、英国などでは一旦今の正妻と離婚し、愛妾と結婚しなおし正式な妻に迎え入れることで、その子に王位継承権がつくことになります。

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