今日の話題は、フィンランドから北欧の歴史です。北欧というとどこの国を指すかご存知でしょうか?
デンマークと、ノルウェー、スウェーデンのスカンジナビア半島の国、これにフィンランドとアイスランドを加えた5カ国を指すのが一般的のようです。
緯度だけで見れば、デンマークよりも英国やバルト3国(エストニア、ラトビア、リトアニア)の方が北に位置しているのですが、歴史を見るとデンマークとスカンジナビア半島の国々が密接に絡んでおり、その事が「北欧」と言った場合にこの5カ国を指すことになったのでしょう。
デンマーク、ノルウェー、スウェーデンはヴァイキングの国として歴史が始まります。これらの国は、略奪と交易を繰り返しながら、それぞれ王国として統一されていきます。
その頃、フィンランドはフィン人とサーミ人が部族単位に暮らし、アイスランドはまだ無人でした。
そしてフィンランドは、12世紀にキリスト教化したスウェーデンによって征服され(北方十字軍)、そのままスウェーデンの一部となります。
一方、アイスランドは、9世紀にノルウェーからの移住が始まり、議会による自治が行われていましたが、13世紀にノルウェーの介入を招き、ノルウェー領となってしまいます。
この様に3つの王国に集約された北欧地域は、1375年にデンマーク王ヴァルデマー4世の娘マルグレーテが、息子をデンマークとノルウェーの王位に付け、さらに1397年には王権が弱体化したスウェーデン王位をも取り込み、カルマル同盟を成立させたことにより、北欧はデンマークの支配下に入ります。
しかし、デンマークのスウェーデン支配は思うように行かず、デンマーク王によるスウェーデンの有力者の虐殺いわゆる「ストックホルムの血浴」が引き金となり、1523年スウェーデンはカルマル同盟を離脱し、王権を奪還させます。
これにより、19世紀のナポレオン戦争までの400年間、北欧はデンマークがノルウェー王位を兼ねるデンマーク=ノルウェー(これにはノルウェーの植民地であったアイスランド・グリーンランドも含む)と、フィンランドをも領土とするスウェーデンの2カ国となり、互いに争い続けます。
特に、スウェーデンはドイツ北岸を含む、バルト海沿岸の地域にまで領土を拡張し、バルト帝国とまで言われるようになります。
しかし、ナポレオン戦争で、デンマークは英国に負け、ノルウェーを失います(アイスランド・グリーンランドはデンマーク領として残ります)。一方、スウェーデンはロシアに侵攻され、フィンランドを失いますが、英国に付きナポレオン戦争の勝利国となった為、代わりにノルウェーを得ます。
この領土変動が北欧の解体につながります。1905年ノルウェー独立(スウェーデンより)。1914年アイスランド独立(デンマークより)。1917年フィンランド独立(ロシアより)。こうして、北欧は今の5カ国となりました。
植民地戦争では、これら北欧の国々は入っていませんが、追加の宗主国としてスウェーデンと、デンマークの追加を検討しております。スウェーデンはフィンランドを含む中ぐらい国として、デンマークは小国ながらも、初めから植民地としてノルウェーを持っているのが面白いかと思案中です。
オリジナルカードゲーム 植民地戦争
デンマークと、ノルウェー、スウェーデンのスカンジナビア半島の国、これにフィンランドとアイスランドを加えた5カ国を指すのが一般的のようです。
緯度だけで見れば、デンマークよりも英国やバルト3国(エストニア、ラトビア、リトアニア)の方が北に位置しているのですが、歴史を見るとデンマークとスカンジナビア半島の国々が密接に絡んでおり、その事が「北欧」と言った場合にこの5カ国を指すことになったのでしょう。
デンマーク、ノルウェー、スウェーデンはヴァイキングの国として歴史が始まります。これらの国は、略奪と交易を繰り返しながら、それぞれ王国として統一されていきます。
その頃、フィンランドはフィン人とサーミ人が部族単位に暮らし、アイスランドはまだ無人でした。
そしてフィンランドは、12世紀にキリスト教化したスウェーデンによって征服され(北方十字軍)、そのままスウェーデンの一部となります。
一方、アイスランドは、9世紀にノルウェーからの移住が始まり、議会による自治が行われていましたが、13世紀にノルウェーの介入を招き、ノルウェー領となってしまいます。
この様に3つの王国に集約された北欧地域は、1375年にデンマーク王ヴァルデマー4世の娘マルグレーテが、息子をデンマークとノルウェーの王位に付け、さらに1397年には王権が弱体化したスウェーデン王位をも取り込み、カルマル同盟を成立させたことにより、北欧はデンマークの支配下に入ります。
しかし、デンマークのスウェーデン支配は思うように行かず、デンマーク王によるスウェーデンの有力者の虐殺いわゆる「ストックホルムの血浴」が引き金となり、1523年スウェーデンはカルマル同盟を離脱し、王権を奪還させます。
これにより、19世紀のナポレオン戦争までの400年間、北欧はデンマークがノルウェー王位を兼ねるデンマーク=ノルウェー(これにはノルウェーの植民地であったアイスランド・グリーンランドも含む)と、フィンランドをも領土とするスウェーデンの2カ国となり、互いに争い続けます。
特に、スウェーデンはドイツ北岸を含む、バルト海沿岸の地域にまで領土を拡張し、バルト帝国とまで言われるようになります。
しかし、ナポレオン戦争で、デンマークは英国に負け、ノルウェーを失います(アイスランド・グリーンランドはデンマーク領として残ります)。一方、スウェーデンはロシアに侵攻され、フィンランドを失いますが、英国に付きナポレオン戦争の勝利国となった為、代わりにノルウェーを得ます。
この領土変動が北欧の解体につながります。1905年ノルウェー独立(スウェーデンより)。1914年アイスランド独立(デンマークより)。1917年フィンランド独立(ロシアより)。こうして、北欧は今の5カ国となりました。
植民地戦争では、これら北欧の国々は入っていませんが、追加の宗主国としてスウェーデンと、デンマークの追加を検討しております。スウェーデンはフィンランドを含む中ぐらい国として、デンマークは小国ながらも、初めから植民地としてノルウェーを持っているのが面白いかと思案中です。
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