植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

パンはポルトガル語

2006年05月09日 18時45分53秒 | 国:スペイン・ポルトガル
パンは英語ではブレッド。では「パン」って何語? 答えはポルトガル語です。戦国時代まで出入りしていたポルトガル人の言葉が、いくつもの単語を日本に置いて行ったんだなっと感心します。

今日はこのポルトガルの歴史です。
ポルトガルは、スペインと共にイベリア半島にあります。このイベリア半島は、5世紀までキリスト教の西ゴート王国が支配していたのですが、7世紀になると後ウマイヤ朝などのイスラム教の国に支配されてしまいます。しかし、西ゴートの貴族たちは山間部に小王国を建設し、いつか領地を奪還してやると考えていました。
そして10世紀にレコンキスタと呼ばれるキリスト教の国々による領土奪還運動が行われ、レオン・カスティリャ・アラゴンなどの王国がイスラム勢力から領地を奪還していきます。

その中で、フランス王家の支流であるブルゴーニュ家のアンリ(ポルトガル語、エンリケ)がレコンキスタに参加し、カスティリャ王国から伯爵の地位とポルトゥカーレの領地を得ます。(このポルトゥカーレが後のポルトガルになったと言われています。)
しかし、その子アフォンソ・エンリケスはカスティーリャ国王に反抗して、1140年に自立してポルトガル王を称するようになります。
勿論、カスティーリャ王国と戦争状態になりますが、ローマ法王の仲介によりカスティーリャ王国もポルトガルの独立を認めるようになり、ここに正式にポルトガル王国が建国します。
その後、ポルトガルは順当にイスラム勢力を駆逐し、リスボンを奪還してイベリア半島の南端に到達し、スペインより先にレコンキスタを終了させます。

これにより国境の全てを同じキリスト教国であり、親でもあったスペインに囲まれることになったポルトガルはその勢力を海外に向け、大航海時代の先駆者となっていくのです。

ゲームではポルトガルが国力1で、総生産も7/6/5と尻つぼみになっており、かなり弱い国です。気休めに初期生産が4あるので、第1Qに攻めてリードを奪いましょう!
出来れば南ア・喜望峰、エジプト、中米など総生産が+1になる植民地を奪っておくと、後半も頑張れます。


オリジナルカードゲーム 植民地戦争
コメント
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