昨日は、具体的にモノを使って心を癒す方法をご紹介しましたが、今日は、モノを使わずに行う「自己高度法」をご紹介したいと思います。
昨日のように紙を使うなど、そのモノがあるときはいいのですが、モノが何藻ないとき、あるいは、あってもより簡単にイメージが自分の頭のなかで映画を見るように作れるようになったらもっと簡単にリラックスできます。
「自己高度法」というのは、実際に自分が「高みに立つ」ことによって自分が抱えていたストレスなんてちっちゃなものだったんだ、と思う方法です。
例えばみなさん、実際に旅行などに行って壮大な景色のもとに立ったとき、日ごろの現実のなかで抱えている問題などちっちゃなことに感じたことはありませんか?
あれです。
あの感覚を自分のイメージのなかで作り出すわけです。
さあ、でははじめましょう。
私の誘導にそって、イメージしてみてくださいね。
目をつぶってください。
これから言うことを目の前に本当にそれがあるようにまざまざとイメージするようにしてくださいね。
さて、あなたは今、どこにいますか?
パソコンを見ているのですから、たぶん、どこかの部屋のなかでしょう。
では、まずその部屋のまわりの壁を全部とりはらってしまいましょう。
まずは前です。
自分の目の前にある壁がバタンと音を立てて向こう側に倒れてなくなってしまいます。
次に横。
右も左もバタン、バタンと音をたてて倒れてなくなってしまいます。
最後に皆さんの後ろにある壁が、ふりむかなくていいです。いいですが、見えなくても倒れてなくなってしまうのをイメージしてください。
全部の壁がなくなりました。
さて、皆さんはどこにいるのでしょう。
今は夜です。まわりを見渡すと、なんともきれいな星空がみえます。
あれ? このごろこんなに綺麗に星ってみえたっけ? みえなかったのは、皆さんがじっくりと星空を見上げてみようとしなかったからかもしれません。それとも今が格別に空気が澄んでいるからかもしれません。
さて、ようく目をこらしてみると、あなたの前にはそこから直接飛行機に乗れるように、タラップが接続されました。
ゆっくりゆっくりと階段上のタラップがあなたの前に近づいてきて、がしゃん!おっとちょっと衝撃がありましたね。あなたの前にセットされました。
さあ、接合されたタラップを昇って、飛行機に乗り込みましょう!
1段、2段と階段をのぼります。
飛行機はさほど大きいものでは在りませんが、シートはファーストクラスです。ゆったりと快適につくられています。
さあ、FASTEN SEAT BELTのランプがついています。
自分のおなか周りのサイズに合わせて、かしゃんと音がするまで、シートベルトをしっかりと締めましょう。
機体をふるわす音がだんだん大きく速くなってきました。
いよいよフライトです。
飛行機が滑走路でスピードを上げたかと思うと飛行機の機先がもちあがりました。
あなたの体もちょっとシートに押し付けられるような感じに斜めになり、ふわっと持ち上がったかと思うと、飛行機の機体全体が浮かび上がりました。
さあ、どんどん、どんどん飛行機は高度をあげていきます。あなたは窓の外から外の景色を見下ろしています。すると、まだ下のほうで、さっきまであなたが居たあの部屋の椅子が将棋の駒くらいの大きさに見えます。
そこで飛行機はいったん水平飛行に移ります。
飛行機の高度としてはまだ低いですが、そのおかげであなたはあなたが先ほどまで居た部屋の椅子を見ることができます。
じっと目を凝らしてみると、壁が全てとりはらわれた部屋のまわりにはほかの人たちがゴマ粒ほどの大きさでみることができます。
さっきまであなたはそこにいました。
そして、その前まではあなたはあなたの家(職場)にいました。
そこではいろいろなことが日々起こります。
楽しいこと、イヤなこと、腹をたてること、理不尽なこと、全部が今、あなたの窓から見える下の世界で起こっています。
椅子は将棋の駒くらいに見えますが、まるで全て自分を取り巻く世界で起こっていたことが、この将棋の駒のゲーム盤の上で起こっていたかのような気になります。
あ、飛行機は水平飛行から再び上昇気流にのり、大気圏をつきぬけ、ものの2,3秒のうちに銀河系に突入しました。
天の川の真ん中に飛び込んだように、星で一杯の世界です。
なんてきれいなのでしょう。
しばらくの間、この眺望を堪能しましょう。
ここにいると、地球のなかの、日本のなかの、自分が住んでいた町の、家(職場)のなかで起こっている自分の身の回りのことが、全く今は、圏外にあるという気がします。
ここには騒々しい音は何もありません。聞こえるのはあなたの心臓の音。そしてそれに呼応する、心地よい宇宙のサウンドだけです。
さあ、この誰にも邪魔されない環境のなかで、下界からははるか何万光年も離れた無重力のように解放された世界の中で、もう一度、じっくりと家(職場)のなかで、毎日頑張って働いている自分のことを考え直してみましょう。
下界の誰があなたにとって、一番重要な人なのか?
ここには誰もあなたの考え、あなたの出した結論を邪魔する人はいません。
本当のあなたの心を見つめなおして見ましょう。
ほんとうにあなたのためを思っていてくれる人は誰なのか、よおく考えてみましょう。
そして、そこでその人に、ほんとうのところ、自分は何を言いたかったのかをよおく考えてみましょう。
それ以外の人にも、自分はいつも本当はこういうことを言いたかったのだ、ということを考えてみましょう。
うまく言葉に出来なくても構いません。
ここではどのみち日本語は通用しないからです。心の言葉でその人に話しかけてみてください。どういう内容であれ、あなたが本音を言えば、その人もきっとわかってくれます。
そして、今のあなたが抱えているストレスは自分の一番大切な人、そして、その周りを取り巻いている人に、自分の本音を一生懸命心から話しかけてみても解決の糸口もみつからないことでしょうか?
それをじっくりと考えてみましょう。
ぼんやりとでも考えることができたら、ついでに、今日、抱えていたストレスをこの宇宙に捨てていきましょう。
この飛行機の窓は開けても大丈夫なようにできています。
窓を開けて、あなたのストレスの塊を捨てましょう。
宇宙のなかでストレスはいきなり爆発して、塵のように細かいものになってしまい、もう見えません。
なんとなく、このフライトに出る前より心が軽くなった気がします。
この飛行機は、あなたの重力の微妙な変化に反応するように出来ていますので、少し高度を下げ始めました。飛行機が高度を下げると言うことは、反対にあなたの心が軽くなった、ということなのです。
このフライトにはあなたが決めた時間に出発することができます。
今日のところはこれで帰ることにします。
だんだん、だんだん高度が下がってくるのを感じます。
なんだか、行きよりも速いようです。
もう大気圏に突入しました。
普通の地球の空に見える雲が見えてきました。
あ、下にはさっきまで自分が座っていた椅子が先ほど見たのと同じように将棋の駒くらいにみえるようになりました。
ここからはゆっくりと飛行機は高度を下げ始めます。
将棋の駒くらいだった椅子についているちょっとした傷までみえるようになりました。
もう、旅の終わりは近いです。
はい、飛行機はスムーズに着陸しました。
飛行機の車輪が滑走路に降り立ちます。
出かけたときと同じように、出口にはタラップが設置されます。飛行機のエンジンが切られる音がします。
あなたはおもむろにシートベルトを外して、再びタラップに降り立ちます。
なんだか、外の空気はいきなり生暖かく感じます。
タラップを降りると、先ほどまで居た部屋です。
あなたはもう一度、椅子に腰をおろします。
さて、これからあなたが生きる人生、やりたいと思う仕事、あっちへ押しやりたいと思うストレスは宇宙のかなたへと捨て去ってきました。
今、とても気分はすっきりとしています。
ハイ、目をあけてください。
いかがでしたか? 心のフライト。
これを読みながらではできませんから、ペアでやってみるとか、自分でテープに吹き込んだものを聞きながらやるといいと思います。
「イメージトレーニング」と言うと、いかにも「本当はそうでなかったことを想像力によって作り出している非現実の世界」という気がしてしまいがちですが、私たちの意識は本当に時空間を越えるのだ、と思うと私たちはイメージトレーニングで本当にどこへでも行けるのです。
せっかく持っている能力を使わない手はありませんよ。
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