少し前に携帯を落としたら、蝶つがいになっている部分のプラスチックが壊れ、なかの基盤が丸見えになってしまいました。
こういう繊細な情報を扱う重要な場所に埃がついたりするように直接露出してはまずいだろうな~と思って、ポイントも貯まっていたので、機種変更することにしました。
とはいっても、機械にうとい私のこと。
今はやりのスマートフォンにするつもりは全くありません。
そもそも携帯を使って、移動しながらとか持ち歩きながら、いろんな情報を取りたいという欲求はまったくないのです。
携帯は電話がかけられて、メールが送れて、少々写真が撮れればそれでいい、と思っています。
というわけなので、「今使っているのとキーボードの部分の扱いやすさがほとんど同じのものをください。」とだけリクエストしました。
それは今までのものと同じホワイトで、取り扱い説明書をまったく読まなくても操作もほぼ同じく、で出来そうです。
「あ~、これでいい、これでいい。」とまるで駄菓子やにお菓子を買いに行ったレベルのすばやさで携帯を変更してきました。
家から一番近い携帯ショップに行ったとき、「あ、またあの子・・・」と思いました。
それは、その携帯ショップのスタッフの1人。
この携帯ショップには3度ほど来ているのですが、初めてみたとき、どこかで会ったことがある人のような気がしました。
それはほぼ確信に近い感じはするのですが、風邪を引いているのか目が出ているだけのとても大判のマスクをしていてイマイチ、顔全体の造形がよくわからなかったため、私の記憶の奥底を辿るにもピース足らず、という感じでした。
でも、携帯ショップを出てから、「そうだ!」と気付きました。
以前に接客研修で教えていた会社にいた子だ、と思い当たりました。
しかし、そうだとしたらあちらは私のことを覚えているのか、いないのか・・・?
確かあの子は将来は介護の現場で働きたいようなことを言っていたっけなぁ。
なのに携帯ショップというまるで畑違いのところにいるのはやっぱり違う人なのかなぁ、と自信がありませんでした。
それからショップに行くと2,3人いるスタッフのうち誰もが私の相手になってもいいんだけれど、というとき、必ずその子は一歩引いた感じで私に近寄ってこなかったので、逆に「あ、あの子も私のことを覚えているはずだ。」と確信しました。
けれど、避ける理由はなんだろう・・・?
私にあまり良い印象をもっていないから?
介護の現場に行く、といっていたのとは違うところにいることを知られたくないから?
いろんな可能性を考えましたが、どれも決め手に欠けるような気がして、それでも向こうが避けたがっているなら、無理にこちらから声をかけることもあるまい、と思っていました。
しかし、この機種変更で訪れたときにはあいにく(?)ほかに手すきのスタッフがおらず、彼女が私の相手をすることになりました。
このときもまた彼女は大きなマスクをしており、その顔をみているうちにだんだんまた本当にそうかなぁ?と自信がなくなってきました。
単なる客とスタッフという会話を淡々と続け、機能のことで彼女にもわからないことがあったため、彼女はメーカーに電話をかけました。
「あ、○○ショップの○○と申します。いつもお世話になっております。」と彼女が自分の名前を名乗ったとたん、あぁ、やっぱりそうだったんだ、とわかりました。
そして、目の前で彼女が名前を名乗っているのにこれ以上知らんぷりを決め込むのは逆におかしなものだ、と思い私は彼女がメーカーさんとの電話を切ったタイミングで、少し小声で、
「やっぱり、○○さんだよね? 私のこと、覚えてる?」と言いました。
小声にしたのは、ひょっとして、彼女がこの携帯ショップで働くのに当たってその前身をほかのスタッフに知られたくないという理由だったという可能性もあるか、と気を使ったからです。
そうしたら、腹をくくったように、
「はい、○○です。わたし、最初のときからすぐにわかっていました。」と言いました。
だったらどうして?と思いましたら続けて彼女が、
「坪内先生はずっと○○会社の研修を今でも続けておられるんだと思ったんです。それで辞めてしまった私は、ちょっとバツが悪くて・・・」と言いました。
なぁんだ、そんな理由だったのか。
それから私たちはあの時こんな人がいたよね、そういえば彼はどうしているかしら?とか○○会社の話をして、少し昔話に花を咲かせました。
そして今私は引越してきて、このすぐ近くに住んでいて、オーラソーマというカラーセラピーをやっているから、よかったらまた遊びに来てね、と言ってお互いようやく晴れやかな笑顔でショップを去ることができました。
店をあとにして、それにしても人というものはどこで縁が切れ、どこで縁がつながるかわからないものだなぁ、と思いました。
私は、彼女がどうして私を知っている人だと認めたがらないのか、それならそれでその意志を尊重しようとしました。
まあ、ひょんなことから結局は、「やっぱり、○○さんだよね?」と声をかけることに今回あいなったわけですが、あのまま理由はわからないけれど、彼女がそうしたいなら、とずっとこちらからも名乗りを上げなかったら、一生、彼女と私は再び名乗りあうことなくその関係はそこで潰えていたでしょう。
そして私も彼女も内心、「どうしてあの人は、知っているであろうに、あちらから声をかけてこないのだろう?」と悶々と思っていたかもしれません。
私達は時々、ああかもしれない、こういうことかもしれない、と人間関係に気を使うけれど、そのなかにはそんな必要のない、取るに足らないことで表面的な現象が起きている場合がある。
そして場合によっては、そんな取るに足らないことでそこではかない糸はぷつりと切れ、もう2度とこの世で声を掛け合うこともない関係として終わってしまうことがある。
1度は出会ったのなら、やっぱりそれでは寂しすぎるよなぁ、と思いました。
1人の人間関係を失うことは、その人とつながっている人たち数十人との出会いも失っていることになるだろう。
せっかくこの世で1度は出会ったのなら、やはりそれには何らかの意味はあるはずだと思うから、これからは変な気の回し方はやめて、つながった糸は大切にしていこう、と思いました。
切れ掛かった糸は修復して。
つながりつづけている糸はロープくらいにして。
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