ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

魂での会話

2010-10-28 07:51:00 | セラピー

ヨガ友達が、ヨガが終わったあと、「今日かぎりの個展があるんだけれど、一緒に行きませんか?」と誘ってくれました。

それは、「仏画師」という大垣市在住の奥田あやさんと言う方のもの。

まだ30歳そこそこのお若い方らしいですが、とてもステキなスピリチュアルな絵を描かれるのだとか。

それもパステルを使って。

「なんでも、イベントでは頼めば、その場でその人から受けたインスピレーションで描いてくれるそうだよ。」と聞いて、

「行く行く!」と1も2もなく、連れて行ってもらいました。

場所は北方の「欅」という喫茶店の2階を借りてのギャラリー。

古民家風のすてきな喫茶店です。

そこで、最新作品の展示と真ん中にデンと大きな黒いテーブルがあって、奥田あやさんと思われる方が筆をとり、いろんな方とおしゃべりしてみえました。

私たちはまずはその最新作品の展示をじっくりと拝見させてもらいました。

Photo こんな感じの作品です。

ひとつひとつの作品のタイトルの下にはサブコピーがつけられ、絵の説明がしてあるのですが、「第六チャクラうんぬん・・・」とか、「六芒星が・・」とか仏教の世界にとどまらぬスピリチュアルな、興味深い言葉の数々が・・。

絵そのものも、従来の宗教画とか仏の絵とかとは全然違う現代風の温かみのあるものでした。

精緻な筆使いのものと、ぼや~っとした色遣いに墨の筆で大胆に描いたものとの2つの画風があるようでした。

そちらの作品を鑑賞しながら黒い机のあやさん本人のほうもチラチラと気にしてみていると、誰か受付の人がいるわけでもなく、あやさん本人に描いてもらいたい人がいっぱいいるみたいだけれど、それを「次はあなたね。」とか順番を仕切る人が誰もいないので、誰かが描き終わったときのタイミングを見計らって早く言った者勝ちみたいな感じがあって、皆、それを狙って机のまわりにたむろしているように見受けられました。

タイミングを逃しちゃいかん、私はこの場所を譲りませんよ、というような緊張した空気がみなぎっていて、私と友人はその時点ですでに(こりゃ、いかん・・)とあきらめムード。


「もう、今日はあきらめて帰ろっか・・」という感じになりましたが、私は自分は描いてもらわなくてもいいから、あやさんがどんな感じで描くかが見たくて、「ちょっとあの人が描いてもらうところだけ見ててもいい?」と言いました。

一人の人が進み出て、あやさんが「次はあなたね。」と言いました。

そして、「あのね、去年までは何も聞かずに対峙したときに私がその人から受け取ったインスピレーションだけで描かせてもらってましたが、今年からちょっとその人から言葉をもらいなさい、ってお告げがありまして、何でもいいからキーワードをいただいてから描くことにしているの。何か、今頭に浮かんだ言葉とか、気になっていることってある?」と尋ねました。

するとその人は、最初のうち「う~ん、特にない・・」と何も言葉が浮かんでこないようでしたが、それでも促されると、「自立、かな。」と言いました。


あやさんは「ふん、ふん、」と言いながら、

「自立にもいろんな自立があるよね。経済的な自立から、精神的な自立から・・

あなたのはどんな自立なの?」とさらに踏み込んで尋ねました。

すると、この時点からカウンセリングが始まったのです。

その方は、どう見てもあやさんよりかなり年上の方で、そばには娘さんと思われる方が見えました。

そしてその娘さん自身が二十歳前後ではないかなぁ、と思われたので、たぶん、その方自身は40歳は超えられていると思います。

娘さんはひと目見てダウン症だ、ということがわかりました。

けれど、そんなにひどいほうではないと思います。ダウン症の人特有のお顔立ちではありますが、話すこともしっかりしているし、社会生活が送れないような、たとえば急に奇声を発するとかじっとしていられない、ということもなさそうです。

その方は、そういう娘さんがいるので、自分が今まで辛い人生だった、ということを語り始めました。

私は、内心(えっ・・ こういう個人的な話聞いちゃだめでしょ。)と思い、急にお尻のおさまりどころがない、というような気持ちになりました。

とはいえ、一間のオープンなスペースなのです。

視線を外し、席を外して、ほかの絵でも見ながら聞いていないふりをしても、実際は聞こえていることになるのは丸わかりです。

ほかの人たちは、と見ると、まるでそんなことは意に介さないような顔で、むしろ、一生懸命共有して聞いてあげなくては、というようないっそう目に力が入ったような表情でその方を見つめています。

(いいのかなぁ・・)と思いましたが、誰も席を立とうとはしないし、あやさんもそのご本人も気にしている様子もないので、ちょっと居心地が悪い思いをしながら私もその場にとどまりました。


でもどうしても一言一句に耳を傾ける気にはならなかったので、そこに置いてある画集を手に取ったり、雑誌を見ながら、時々どうしても飛び込んでくる言葉だけを聴いていました。

すると、その人は、隣に娘さんがいるというのにおかまいなしに、「この子がいたせいで・・」とか言うのです。決して恨みがましい言い方ではなかったですが、私のほうが内心ヒヤヒヤしてしまいました。いいのかなぁ、娘さん傷ついちゃわないかなぁ・・・と。

すると、あやさんがピシャリと言いました。

「娘さんのせいじゃないでしょ。あなた自身でしょ。あなた自身のことなんだから、何にも娘さんは関係のないことでしょ。」って。


私はその瞬間、びくっとしました。

その通りなんだけど、その通りに言っちゃったんだぁ、と思って。

もう一度言いますが、その描いてもらおう、とされた方は描く画家のあやさんよりかなり年配の方です。

でも、あやさんはそれにまったく臆するところがない。

私だったら、そうは思っても、自分より年配の人だったらできるだけもう少し柔らかい表現はないかな~とか思ってストレートに言うのは躊躇しちゃう。そのせいで、時々、何が言いたいんだか伝わったかな、というときがあるほど。

でも、ふたりの様子を見ているうちにだんだんそんな考え方は必要ないんだな、次元の低い感じ方だったな、と思えてきました。

その方とあやさんとの会話というのは、相談する側とカウンセラーとか、年配者と年少者というような上下関係があるものではありませんでした。

ふたりとも魂での会話をしていました。

ある意味、自分がむきだしの状態です。

そんな無防備な状態だからこそ、生身の飾らない言葉が相手に沁みるのだ、と思いました。

その証拠にその方は、話しているうちにだんだん涙を流される場面が多くなりました。

でも、それはあやさんに上から叱られちゃった、とかそんな感じではなく、自分の本当の気持ち、本当の自分と向き合う用意ができたことによる浄化の涙でした。

あやさんは「キーワードさえもらえば描く」と言っていたのが、いつまでも筆をとりませんでした。

ずっとその人がひとつの行き着く場所に行くまで待っていました。

これはカウンセリングでした。

なるほど。

だからこの人のファンが多いのか、と思いました。

ただの絵を描いてもらうのではない。

自分の心と向き合ったうえで、それを絵というかたちにあらわしたものとしてその日に再誕生した自分の記念としてもらっていくのだ、と理解しました。

だとしたら、こんな値打ちな絵はないでしょう。

どんなパステルの使い方をするのだろう、という技術的な興味だけで少しの間そこにとどまっていた私はそっと席を立ちました。

そして、自分のコンサルテーションのときの向き合い方にもヒントをもらったように思いました。

あぁ、今日もまた気付きをもらえた良い日でした。


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