団塊的“It's me”

コキロク(古稀+6歳)からコキシチ(古稀+7歳)への道草随筆 2週間ごとの月・水・金・火・木に更新。土日祭日休み

健康問題

2007年07月13日 | Weblog
 『日に一度、パンを欠かさぬ母の愛』 これは私が小学生の時、学校へ給食のコッペパンを運んできた製パン会社のトラックに書かれていた言葉だ。クラス担任だった山岸先生は、「日本人は米ばかり喰っていたから、戦争でパン食肉食のアメリカに負けたんだ」と始終クラスで話した。 

 飽食の時代と言われる。過食、拒食、孤食、食育、給食費未納、食にまつわる問題が山積みである。しかし“食べられない”“飢饉”の話は聞かない。テレビ番組では『大食い競争』『ギネス挑戦世界一の・・・』『食べ放題の店特集』を放映しても、日本の食事危機の事実が伝えられることはない。 

 29日の夕方、フジテレビの『スーパーニュース』でサプリメント特集を放送した。サプリメントを常用している3人が紹介された。我が家でもサプリメントを使っている。それはあくまで食事で摂取できない不足分を補う形である。ところがびっくりした。このテレビニュースに登場した3人は食べているのである。サプリメントを食べている。1日に100錠、60錠、50錠と食事をそっちのけでサプリメントを飲み込む。「同性に見下されたくない」、「老いたくない」、「仕事上、見映えが重要」。現代人の心の病巣に足を踏み入れてしまったような不快感に襲われた。 

 情報過多に何と多くの人びとが振り回されていることか。人の見た目にどれほど神経をすり減らしていることか。面倒くさくても、当たり前に暮らす自然で無理のない生活から遠ざかっていることか。

 何度でも言う。食生活をよい便を出すために改善することがまずやることである。サプリメントを大量に摂取して食事をろくにとらなければ、良い便がでるわけがない。人間のまわりにあることは、確かに日進月歩で進歩発達している。しかし人間の精神は原始のレベルに回帰している方向にある気がしてならない。
 
 食べたら動く、動いたらよく寝る。
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