団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

小銭は古銭

2022年02月02日 | Weblog

  先日、銀行へわざわざ行って、5円玉に両替しようと両替機の前に立った。千円札を投入口に入れた。タッチパネルの5円の所に触れた。手数料400円を投入するように表示が出た。目を疑った。千円札を5円玉に両替するのに40%の手数料!冗談だろう。近くに銀行のホール担当の人がいた。尋ねた。「窓口で両替できますか」「申し訳ございません。両替機だけのサービスになっております」 私は両替を諦めた。

  私は小銭を財布とは別に専用ホルダーに入れて持ち歩いている。以前スーパーのレジで支払う時、少しまごついてしまった。私は支払い金額が3342円ならば、千円札3枚、百円玉3つ、十円玉4つ、1円玉2つと揃えて払う。後ろの男性が「さっさとしろ」と怒鳴った。それから私は小銭ホルダーを買って、小銭を敏速に支払えるようにしている。外出する時は、小銭のホルダーに百円玉、十円玉、一円玉各5枚、五百円玉、五十円玉、五円玉各4枚ちゃんと入っているか点検する。

  アフリカのセネガルに2年間暮らした。町に“カンカンボーイ”と呼ばれる大きなトマトの缶詰の空き缶を手にした金をせびる子供たちがいた。信号待ちで車を止めると多くのカンカンボーイが車を取り囲む。私は全員にあげられないならあげたくないと窓を開けたことがない。一度知人の車に乗っていて、知人が子供たち全員に1セーファーフラン(日本円で0.02円)のコインをあげた。数人の子供が「チッ」と舌打ちしてコインを投げ捨てた。衝撃的だった。額は少なくても金は金だ。それを捨てるとは。

  私は道路で一円玉を見つけると躊躇なく拾い上げる。株取引をしていると年間の配当が10円などいう会社もある。10円の配当金を通知するために書類を印刷して、郵送してくる。10円以上の経費をかけている。株式会社は利益をあげて株主に配当金を払ってくれる。赤字で配当金を支払えない会社も多い。やはり1円でも金は金で大切にしたい。

  1月17日からゆうちょ銀行が硬貨を預けると手数料をとることになった。1~50枚無料51~100枚550円101~500枚825円501~1000枚1100円。他の銀行も同じく手数料をとるようになった。1円玉千枚を両替すると1100円になるのか!

  私は孫たちにお年玉や誕生祝に500円玉を年齢分贈ってきた。500円玉をブック型の貯金本は、いっぱいになると5万円貯まる。小学2年生の孫が2冊目に今年入ったという。チリも積もれば山となる。孫たちに積み重ねが大事だと知って欲しいと思った。

  日本がこれからどういう国になるのか心配になる。日本銀行は、硬貨を発行し続けるなら、それなりに対応して欲しい。でなければ、硬貨の流通を止めるべきである。

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