団塊的“It's me”

コキロク(古稀+6歳)からコキシチ(古稀+7歳)への道草随筆 2週間ごとの月・水・金・火・木に更新。土日祭日休み

ABI検査は、拷問

2024年05月13日 | Weblog

  ゴールデンウィークの連休も終わった。5月9日、糖尿病の定期健診のために東京へ行った。血液検査の結果が心配だった。ゴールデンウィーク中、外食やお呼ばれで、暴飲暴食と言っても良い程、食べて飲んだ。いくら毎日服用している薬が進歩していようが、あれほどの不摂生をしたら、必ず血液検査でばれてしまうだろうと予想していた。

  何ということだ。血液検査の結果は、前回より悪化どころか改善していた。検査自体への不信感さえ持ってしまった。主治医は、慎重な性格なのか、少しぐらい結果が良くても、褒めてくれない。前回の検診の後、体の調子はどうかと尋ねられた。右脚がひどく痛んで、杖を使わなくては歩けなかったと答えた。整形外科で診てもらったが、原因は特定されなかったとも伝えた。主治医は、右脚の血管の詰まり具合を診たいので、ABI検査をすると言って、検査室へ行く手配をした。

  ABI(足関節上腕血圧比)検査:『ABIとは足首と上腕の血圧の比のことで、動脈の狭窄や閉塞を評価する指標です。 健常人では足首の血圧は上腕の血圧よりやや高くなっていますが、下肢血管の動脈に狭窄や閉塞があると、その部分の血流が悪くなり血圧は低くなります。 このことから上腕と足首の血圧を同時に測定することで血管の狭窄の程度がわかります。』

  検査室に入った。診察台に横になった。まず両足首を、足かせのようなでかいクリップで挟み込んだ。次に両上腕部に血圧測定の時のカフ(腕帯)を巻いた。胸に心臓音検知マイクを吸盤で固定した。検査開始。これはまるでアメリカ映画などの拷問の場面のようだ。足かせと腕がグイグイと締め上げられる。「痛くても脚や腕を動かさないでください。痛くても絶対に声を上げないでいてください」 それが私には「早く白状しろ、でないともっと締めつけるぞ」に聞こえた。検査技師は、悪党に見えた。痛い、と叫びたかった。限界だ、と思った瞬間、足かせと腕帯がシューと緩み始めた。もう勘弁して、許してくれ、と思ったら、「もう一度やります。大丈夫ですか?」 大丈夫なわけないだろう。もう止めて欲しい。2回目が終わった。「数値が正しく表示されなかったので、もう一回測ります」 もうこれって拷問だ。歯を食いしばって“ごうもん”に耐えた。

  検査は、終われば痛みも苦しさも去る。結果は、悪かった。悪い結果は、痛みはない。しかし疑俱と不安を湧かせる。やはり右脚の血管が詰まっている。去年カテーテルでバルーンによる血管を拡張する施術を受けた。懸念していた通り、この数か月の右脚の痛みは、血管の詰まりが原因だった可能性が大である。ABIの検査後、診察室に戻って主治医の診断を受けた。主治医は、再度右脚の血管の精密検査を受けることを勧めた。紹介状を用意すると言った。

  帰宅して夜、妻と話した。妻は、いろいろ調べてくれていた。以前カテーテル施術をしてくれた医師は、関西の病院へ転職していた。私は、カテーテルが嫌い。信頼できる医師でなければ、カテーテル施術を受けたくない。やっと出会った信頼できる医師でも、どうしてこう頻繁に転職してしまうのか。良い医師との出会いが困難になってきた。カテーテルの事故は多い。それだけ難しい治療法なのだろう。良い医師を見つけたら、治療を受けるつもりだ。

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