備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

ヒメコブシの見ごろは、

2010-03-18 08:44:22 | Weblog
シデコブシとも言われる花。もともとの野生種は東海地方の極狭い地域に自生地があり、これはその園芸品種。
桜に先駆けて咲くのと、ヒメコブシという名前が良くて購入した。
山歩きの経験からか、モクレンよりも野生に近いコブシが好き。

拙宅を建てたときに植樹したので、かれこれ……、
(その割には住宅ローンが減っていないな。確定申告したので特に実感中。)


さて、今年も咲いた。

この花は開いてしまうと途端にだらしなくなる。
アッチコッチに向いた花びらが、奔放というかザンバラ。これが良いといわれる向きもありますが。
普通のコブシのように枝の上にキリッと立たない。コブシはやはり上に向かないと……。


なので、蕾の頃が一番キレイ。

ヒメコブシの花が、まだ『姫』の頃。


花は、その種類によって『若さゆえの美しさ』や『散りぎわの美しさ』とイロイロと見ごろがある。
ヒメコブシは、若いほどの良さがあるなぁ。枝ぶり、色ともに備前焼の花入にも良し。


街に住んでいた頃は、ツバキの落花した様子には良い印象がなかったけれど、今はどちらかと言えば好き。
蕾も良し、散っても良しで見ごろが長い。


桜は、散りぎわ。
ただ、その様子に心がザワザワとするものがある。「賤心(しづこころ)無く花の散るらん」と言われるものを見てこれ如何に?と思うけれど、まだまだ小生が俗なる所以か。
そもそも桜が俗とも言うか……。


まっ、春ですな~。

これから里山が賑わう頃。
今はまだまだ、微笑も更に微かではあるけれど。



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