備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

先生と大将の引退

2019-03-31 21:55:38 | Weblog


人の引き際に接する事がちょっとづつ増えてきた今日この頃。

まずは、オーケストラ所属の頃にお世話になった京響チューバの先生の現役引退。
SNSでお見掛けしていたラスト公演までのカウントダウンにドキドキ。

小生が独立して間もない頃、京都のデパートの隅っこで発表の機会があり、その時にお越し頂いた。
しかもお買い上げも頂けて嬉しかったなぁ。
音楽から足を洗って陶芸へ転身した身としては、気に掛けて頂いた事に感謝でした。
昨年は大阪での個展の際に奥様にご来場頂き、それが縁でご友人の方々と共に備前にお越し頂いた。
備前界隈の御案内が出来た時には、やきもん屋として感慨深かったなぁ。
学生の頃には知らなかった一面にも接して、一日中、笑いっぱなし。
今後もやりたい事が盛り沢山ありそう。ある意味、羨ましい区切りのつけ方。

で、その時のお昼に出向いたお寿司屋さんが、本日閉店となった。

伊部のど真ん中にあるお寿司屋さん。
『地魚を備前焼で頂ける』ので、観光のお客様に紹介するには心強かったお店。

この数年、大将には濃密に公私共々お世話になった。
ヤキモノ屋と飲食店が絡む大きなイベント『ひがしやま備前焼市』では中心的な役割を担って頂いた。
小生はそのサポートを少し。
ほんの少しの働きに対して気遣い頂き、過分にも店舗ウィンドーを拙作を飾るスペースにして頂いていた。

伊部の中心で、お寿司屋さんとのコラボとしての常設展示は斬新! 
「アレ、良いね」と多くの同業者からのお声も頂いた。
時々、観光客が覗き込んでいるのを見掛けると嬉しかったなぁ。

飲食してもいつもお代以上によくして頂いていた。支払いをさせて貰えない事もしばしば。事ある毎にお土産も沢山。
拙宅の食卓で、子供たちの話題にも上がるほど家族にも印象深い。

お店とお客の関係でなく始まったお付き合い。ここから広がったご縁も多い。
接点が出来た始めの頃は、所用でお店にお伺いしてもおっかなびっくりでソ~~ッと入り口を開けていたが、いつもフランクに接して頂き、最後にはヤル気を頂いてお店を出ていたっけ。

大将のラスト握り。

ゆっくりと味わいました。


先生も大将も引退ではあるが、これからの人生が始まる。
幸あらん事を若輩ながらも応援させて頂きたい。

お疲れ様でした。
そして、有難う御座いました。


(自分の行く末は見えんなぁ……)



















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