備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

第11回 ふるさとあっ晴れ認定委員会

2018-11-26 11:43:57 | Weblog


『ふるさとあっ晴れ認定委員会』が開催され参加致しました。
2015年から始まり今回で第11回目。
地元の逸品などを掘り起こし、全国にPRする活動です。
今回のテーマは『瀬戸内』。エリアとして広くアピールしていこうという趣旨です。


10件の「えぇとこ」「えぇもん」「うめぇもん」がノミネート。
3件が「あっ晴れ!大賞」に認定されました。


以下、個人の感想です。
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【あっ晴れ認定大賞】

●備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館 (えぇとこ・瀬戸内市)
 海外からの集客力、刀剣ファンに対する活動、施設の充実などが高評価。


●段落ち抜染デニム (えぇもん・福山市)/山陽染工 株式会社
 素晴しい技術力の高さに注目。可能性を多く感じました。


●ウシオチョコラトルのチョコレート (うめぇもん・尾道市)/USHIO CHOCOLATL(ウシオチョコラトル)
 「素材を活かす」事を忠実にキチンと。コーヒー豆とコラボしたチョコは実に秀逸でした。


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【あっ晴れ認定】

●神勝寺 禅と庭のミュージアム (えぇとこ・福山市)          
 異なる時代の建築の歴史性、禅画墨蹟・現代アートなどを『庭』がつなぐ。立地のローカルさにこそ大きな意味がある。


●因島はっさくオランジェット (うめぇもん・尾道市)
 因島発祥の柑橘である八朔。その皮を手間を掛けて加工して美味しく。パッケージで商品メッセージが伝えきれていないのが残念。


●創作ちりめん (うめぇもん・尾道市)
 ベースとなる柔らかな塩味のちりめんジャコ。そこにトッピングされる地元特産品。
「創作」という語感の華やかさに比して、しみじみとした美味しさである。


●尾道レモンカード (うめぇもん・尾道市)
 カードとは、イギリスのレモンバター。尾道のレモン果汁にバターや和三盆を混ぜ合わせたペーストで使い道は広い。
 認知度が上がると他に無い製品なので高いシェア率が得られるかと。


●オオニシブロイラー (うめぇもん・尾道市)
 今の40代あたりのソウルフードらしい。駄菓子屋ルートで売られていて、子供にはご馳走だったのだろう。
 程よく濃く甘い味、身離れも良く個包装なので、新幹線内でのおつまみに最適かと。かなりお求めやすい価格にも驚き。


●和氣“syuwasyuwa”りんごのうた(うめぇもん・和気町)
 シードルとしては、酸味と甘味が強くて炭酸は軽め。飲み応えが強いので料理に幅広く対応できるだろう。
 瓶のエチケットのデザインがカワイイ。備前焼シードルボウルとのセットもあるが、パッケージが残念。


●自然酵母・瓶内熟成のkotiビール(うめぇもん・備前市)
 まさに驚愕。自然酵母の発酵で、こんなにも爽やかな香りと味わいのクラフトビール。瓶のデザイン・色も良い。
 かつての『地ビール』ブームでの高くてイマイチなお土産イメージとは隔世の感。

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商品の良さはどれも素晴しいものでした。
パッケージを含めたデザインで、「内容を伝えられているか?」「手にとってもらえるか?」という部分が評価上のポイントになったかと思います。
オンリーワンな技術力と突き抜けたマニアックさはやはり高評価に。
足を運ぶ価値あるローカルさこそ最大の武器であり、アピールすべきところかと。


ワタクシ事ながらも非常に勉強になった一日でした。


皆様、お疲れ様でした。


有難う御座居ました。m(_ _)m




 



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