備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

第9回 ふるさとあっ晴れ認定委員会

2017-10-30 23:07:16 | Weblog


岡山を代表する観光地『えぇとこ』と特産品『えぇもん』『うめぇもん』を認定して応援していこう!という取り組みの認定委員『ふるさとあっ晴れ認定委員』を拝命しております。
この取り組みも2年が経過して、周辺の方々からも随分と関心を持って頂いております。
まぁ、若干、認定委員会の名前が長いので『お土産を選んでる……何だっけ?』という認知のされ方も御座いますが……、お土産だけでは御座いません。


さて、昨日は『第9回 ふるさとあっ晴れ認定委員会』がありました。

『うめぇもん』部門に特化して『吉備之国くまなく旅し隊』からの推薦品が集まりました。
今回の審査は、生産者の方々が直接プレゼンをするという新しい試みで「如何なるものやら?」と心配もしました。
プレゼン前の生産者の方々も緊張していたような……。


生産者から直接お話を聞くという事は、製品説明だけではなく、作り手としての姿勢を知る事が出来て意義深かったように思います。

『モノ作りには人が現れる』というところです。

個人的には、製品と姿勢がパッケージとして表現されているかどうかが気になりました。
プレゼンにおいてモノとヒトの魅力は充分に感じられましたので、更に高度な部分での審査となったと思います。



で、今回の結果。

◆◇◆ 『あっ晴れ大賞』 ◆◇◆

●『瀬戸田レモンラスク 島ごころ』(尾道市)
レモンケーキの生産ロス(変形や欠け)を有効活用する為に考えられたモノ。不良品を13時間掛けてゆっくり焼く事でラスクっぽく仕上げてありました。
「通常のチョコレート掛けレモンケーキを作っていたら出来なかった」という背景が、モノ作りの現場の人として共感。
ラスクの切り方にもレモンのイメージがありました。
原因と結果がきちんとリンクして独自性が生まれていました。結果だけを他所から引っ張る人には出来ない事です。

●『引両紋のお茶』(備前市)
生産者とはニアミス続きで「やっと会ったなぁ」といったところ。
ビジネス感覚とデザインが合致していて、個人的には「なるほど大賞」を差し上げたい。


◆◇◆ あっ晴れ認定 ◆◇◆

●『千屋牛』(新見市)
霜降り万歳!な時代が終わって次代の代表が赤身肉だろう。旨味が抜群。肉質の歯切れ良さも好ましい。
「これを食べる為に岡山に来て!」と言える逸品で、ローカルにあって世界と勝負出来るもの。

●『domaine tetta』(新見市)
話題のTETTAワイン。千屋牛と同様、風土を感じる強さがある。
今後は同じ新見発として相乗効果が発揮される事にも期待したい。

●金辺オリーブ園『浅漬けオリーブ 完熟』(倉敷市)
国産オリーブの美味しさを牛窓のイタリアンで知って以来、なかなか巡り合いませんでしたが、ここにありました。
輸入物の真っ黒オリーブはもう頂けません。
収穫された一粒づつを見極めて作られている丁寧さが、生産者のお人柄に現れていました。

●まからずやストアー『寄島かきめし』(浅口市)
「炊き立てよりも冷凍した方が美味しくなるんです」という目からウロコなお話にビックリ。
米、牡蠣、酒、醤油は全て県内地元産なので紛れもない『ザ・岡山』なもの。駅弁・空弁への展開に期待。

●三光正宗『生原酒 ひのくち』(新見市)
「缶入り酒って大丈夫なん?」と思っていましたが、光を通さないが故にある利点にも納得。
20度という高い度数を活かして、凍らせて日本酒シャーベット、少し飲んでから熱湯で加水して熱燗とかも……。
アルミ缶の伝導率の良さを活かして、駅弁にあるような温め機能をつけて販売して欲しいな。
お酒を温めて呑むという文化は、世界的にも珍しいのだから。

●方谷の里『雲海ピオーネ』(高梁市)
種無しピオーネを干しブドウに。濃縮された贅沢!
ただ、パッケージが……ねぇ。
活用レシピもアピールするとイメージが広がるだろうな……など、色々とアイデアが浮かぶものでした。

●花みづき『いぐさスイーツ』(早島町)
「イグサは薬草」というのが新知識でした。ただし、畳にするものと栽培方法も収穫も別物。
それ故、素材として畳イメージに引っ張られ過ぎてるのが勿体ない。
今は畳とのギャップで注目はあるけれど、その先にあるイメージや効能がもっと伝わると良いだろうなぁ。

●佳豊庵『ピオーネ農家の生ビスケット』(吉備中央町)
フレッシュ感を残すために、あえて焼かない生ビスケットに。味のバリエーションはあれど、ピオーネ果肉入り。
形を表現して『サラミーノ』という名前の語感はともかく、手作り感あるパッケージはカワイイし微笑ましい。


さてさて、今回の審査は生産者と直接話しをした為に、モノとヒトとの両方が相まって高得点寄りな傾向になったのかも。

非常に熱気のある有意義な審査会でした。

最後に、認定委員メンバーで写真。



岡山駅での販売等は、12月ぐらいから?


詳しくは、こちらで。https://kumanaku.jp/


以上、急ぎ、ご報告まで。














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