備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

仕事場が狭ければ窯掃除

2010-12-06 08:46:25 | Weblog
小生の仕事スペースは、おそらく備前焼業界の仕事場としては一番狭小。仕事場とかアトリエとかいうには程遠い。唯一の良いところは温かな陽射しであるが、直射日光は仕事の邪魔。
とかなんとかで、仕事するには日常的にコマゴマと差し障りがあり、日々、それらとの調整である。この時間が無駄。

抜本的な解決策は、仕事場が建つとか、展示場が別棟で出来るとかであるが……。
当面予定なし。 ┐(-。ー;)┌
ぼやいていても仕方がないので窯掃除。


『仕事場の狭さ』と『窯掃除』の間には深い関係性がある。

仕事場が狭い → 
素地の置き場が無くなる → 
乾燥した素地を窯場へ → 
窯の外では危険 → 
窯の中に箱詰めして積み上げる → 
窯の中が掃除してないと入れられない → 
窯掃除。と、つながる。

『仕事場が狭ければ窯掃除』は、ウチのデフォ。
しかしながら、箱詰めして積み上げる時間が無駄。あと窯詰めの作業性も悪い。

抜本的な解決策は……もう判ってる。


窯掃除は、ヤキモノ稼業において二番目に嫌いな仕事なので、何かと言い訳を作って先延ばしにしてスペースをやり繰りしていたけれど、流石にもうダメ。というか結果は最初から見えている。……限界っす。


覚悟を決めて掃除開始。湿気が上がっていて埃が立たないので、ちょっとマシ。
それでも、髪の間、耳、鼻、服の中……マスクをしていても、あぁイヤ~!
「これも必要な過程なんだ」と言い聞かせて、ひたすら修行の如く。(何の?)
昨日の一日では終わらなかったので本日も続きがある。ボチボチやるか……。


作業的には、段々と内省的になっていく性質であって、時々、窯の中の空間の一点を見ながら「ここにアレをこうして詰めようか」とか「ああいう形状のモノが要るなぁ」とか想像。
窯掃除中にヒントが出てくるときもあるので、まぁ、悪くはないか……な? 

それにしても、窯が仕事場よりも空間容積が大きくて、バックヤード機能があるという事実には驚くなぁ~。
『3匹の子豚』か?


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