本屋へいったところ、ジョージ秋山氏の漫画『アシュラ』が上・下巻の文庫版(幻冬舎文庫)がなって出ているのを見つけた。1970年から71年にかけて週刊少年マガジンに連載された、文字どおりの「問題作」で、あまりの残酷な描写に、雑誌の回収騒ぎまで起こしたし、長い間、事実上の「発禁本」となっていた。
幸運にもわたしは、この作品を最初から最後まで、リアルタイムで読むことができた。恐ろしくグロテスクで、恐ろしく悲しい話で、10歳の子供に、のっけから飢饉によるカニバリズムが出てくる話はきつかった。しかも、気が狂った(しかし赤ん坊のアシュラを必死に育ててきた)母親が、飢餓に耐えかねるあまり、ついにアシュラを食べようと、火の中に入れて焼くのである。
アシュラが母親の遺体にすがりついて号泣した結末には、小学生だったわたしも号泣したものだった。35年たった今また読み返したところ、やはり結末には涙である。
この作品を詳しく語ることはあえて避けるが、ぜひ文庫本を読んでほしい。ただし、読了後のあなたの心のケアは、わたしにはできない。
幸運にもわたしは、この作品を最初から最後まで、リアルタイムで読むことができた。恐ろしくグロテスクで、恐ろしく悲しい話で、10歳の子供に、のっけから飢饉によるカニバリズムが出てくる話はきつかった。しかも、気が狂った(しかし赤ん坊のアシュラを必死に育ててきた)母親が、飢餓に耐えかねるあまり、ついにアシュラを食べようと、火の中に入れて焼くのである。
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この作品を詳しく語ることはあえて避けるが、ぜひ文庫本を読んでほしい。ただし、読了後のあなたの心のケアは、わたしにはできない。
アシュラ (上) | |
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アシュラ (下) | |
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