今日は朝一番に、インフルエンザの予防接種を受けにいってきた。半ば自営業のような立場になっているここ数年は、このワクチン接種は毎年受けるようにしている。
現在の日本の医療制度では「予防」には保険が利かないため、インフルエンザの予防接種は自費治療で数千円かかる(実際にいくらかかるかはその医療機関による)し、確定申告の医療費控除の対象にもならない。しかもインフルエンザにかからないことを100%保証するものではないため、インフルエンザワクチンの接種には、個人的には割高感がある。しかし最悪の事態になるよりましだと思って受けている。
わたしが子供のころは、インフルエンザの予防接種は小・中学校で毎年行なうことになっていた。廃止された理由はうろ覚えだが、接種による副作用が問題になったり、予防接種の効果が疑問視されたりしたためだったと思う。
また、「子供に一斉にワクチン接種することの意味は、摂取を受けた子供の健康上の利益より、むしろインフルエンザの爆発的な流行の抑止する社会的意味のほうが大きい。個人の健康を視点に考えると、インフルエンザによる死亡率は子供より老人のほうが高いのだから、子供ではなく老人にこそ予防接種を受けさせるべきだ。」という考え方のほうが支配的になったのではないかとも思う。
だから現在では、高齢者にインフルエンザの予防接種が奨励されており(ただし強制ではない)、高齢者の予防接種には公的機関からの補助があるが、子供には通常はない。でも、
「○○さんの息子さん、この前インフルエンザで亡くなったんだって。」
「ええぇ? だって息子さんはまだ中学生だったんでしょ? 野球部でレギュラーだったんでしょ?」
「そう。普段はすごく元気だったから、風邪だと思って学校を休ませて自宅で寝かせていて、病院に連れて行くのが遅れたんだって。『せめてもう1日早く病院に連れて来ていたら、助かった可能性が大きい』って、医者に言われたらしいよ。」
などというような話をたまに耳にするにつけ、インフルエンザは年齢を問わず危険な病気だと実感する。せめて高齢者と同様に子供にも予防接種の補助があればいいのだが。さもないと、子供が何人もいる世帯が子供たちに予防接種を受けさせようとすると、かなり痛い出費になってしまう。
さて、昔のインフルエンザの予防接種と異なり、今は医者や看護士がインフルエンザの予防接種の副作用について、事前にきっちり説明してくれるようになった。しかし、去年から予防接種を受けに行っているこの診療所では、その説明はしばしば脅しに聞こえる。
「38度を超える高熱がでることがありますからね。」
「はぁ。」
「注射したほうの腕がパンパンにはれ上がったりすることもありますからね。」
「はぁ。」
去年もこの診療所で予防接種を受け、特に副作用はなかったことを申告すると、看護士はこう言った。
「あなた、それはラッキーでしたねぇ。」
なんと! 予防接種のあとに何も起こらないことはそんなに幸運なことだったのか?
だが「それはラッキーでしたねぇ」の意味が、じつは今じわじわとわかりかけてきたところだ。先ほどからなんとなく寒気がするので体温をはかって見たところ、37.5度ある。今日の起床時の体温は36.3度、病院での予防接種直前の検温では36.0度だ。そこで注射後に渡された「インフルエンザワクチン接種後の注意」という紙を改めて読んでみた。
それでも本格的なインフルエンザにかかるよりましだろう。わたしはインフルエンザにかかると2週間は完全に寝込んでしまうのだ。自営業が2週間も寝込んだら大打撃だ。
ああ、いまから紅茶に生姜のしぼり汁入れて、体を温めることにしますワ。明日までに熱が下がることを期待しながら。
現在の日本の医療制度では「予防」には保険が利かないため、インフルエンザの予防接種は自費治療で数千円かかる(実際にいくらかかるかはその医療機関による)し、確定申告の医療費控除の対象にもならない。しかもインフルエンザにかからないことを100%保証するものではないため、インフルエンザワクチンの接種には、個人的には割高感がある。しかし最悪の事態になるよりましだと思って受けている。
わたしが子供のころは、インフルエンザの予防接種は小・中学校で毎年行なうことになっていた。廃止された理由はうろ覚えだが、接種による副作用が問題になったり、予防接種の効果が疑問視されたりしたためだったと思う。
また、「子供に一斉にワクチン接種することの意味は、摂取を受けた子供の健康上の利益より、むしろインフルエンザの爆発的な流行の抑止する社会的意味のほうが大きい。個人の健康を視点に考えると、インフルエンザによる死亡率は子供より老人のほうが高いのだから、子供ではなく老人にこそ予防接種を受けさせるべきだ。」という考え方のほうが支配的になったのではないかとも思う。
だから現在では、高齢者にインフルエンザの予防接種が奨励されており(ただし強制ではない)、高齢者の予防接種には公的機関からの補助があるが、子供には通常はない。でも、
「○○さんの息子さん、この前インフルエンザで亡くなったんだって。」
「ええぇ? だって息子さんはまだ中学生だったんでしょ? 野球部でレギュラーだったんでしょ?」
「そう。普段はすごく元気だったから、風邪だと思って学校を休ませて自宅で寝かせていて、病院に連れて行くのが遅れたんだって。『せめてもう1日早く病院に連れて来ていたら、助かった可能性が大きい』って、医者に言われたらしいよ。」
などというような話をたまに耳にするにつけ、インフルエンザは年齢を問わず危険な病気だと実感する。せめて高齢者と同様に子供にも予防接種の補助があればいいのだが。さもないと、子供が何人もいる世帯が子供たちに予防接種を受けさせようとすると、かなり痛い出費になってしまう。
さて、昔のインフルエンザの予防接種と異なり、今は医者や看護士がインフルエンザの予防接種の副作用について、事前にきっちり説明してくれるようになった。しかし、去年から予防接種を受けに行っているこの診療所では、その説明はしばしば脅しに聞こえる。
「38度を超える高熱がでることがありますからね。」
「はぁ。」
「注射したほうの腕がパンパンにはれ上がったりすることもありますからね。」
「はぁ。」
去年もこの診療所で予防接種を受け、特に副作用はなかったことを申告すると、看護士はこう言った。
「あなた、それはラッキーでしたねぇ。」
なんと! 予防接種のあとに何も起こらないことはそんなに幸運なことだったのか?
だが「それはラッキーでしたねぇ」の意味が、じつは今じわじわとわかりかけてきたところだ。先ほどからなんとなく寒気がするので体温をはかって見たところ、37.5度ある。今日の起床時の体温は36.3度、病院での予防接種直前の検温では36.0度だ。そこで注射後に渡された「インフルエンザワクチン接種後の注意」という紙を改めて読んでみた。
インフルエンザワクチン接種後の注意
- まれに、摂取後24時間以内に発熱することがあります。発熱時は入浴しないで安静にしましょう。
- 摂取後、注射部位が赤くはれて痛んだり、硬くなったりすることがあります。また発熱、寒気、頭痛、身体のだるさを認めることがありますが、通常2~3日中に消失します。(以下略)
それでも本格的なインフルエンザにかかるよりましだろう。わたしはインフルエンザにかかると2週間は完全に寝込んでしまうのだ。自営業が2週間も寝込んだら大打撃だ。
ああ、いまから紅茶に生姜のしぼり汁入れて、体を温めることにしますワ。明日までに熱が下がることを期待しながら。