巣窟日誌

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ハイドロキノン2%の実力とは

2004-08-31 06:00:00 | 美容と健康
esoterica「絶対に日焼けをしてはいけないよ。日焼けは体によくないよ。百害あって一理無しだよ。」

そういわれたのは、今から20年以上前のこと。当時は夏になればみんな競って、こんがりトースト状態になっていた時代だった。

でも、当時のわたしは、医者に言われずとも、日焼けする気はサラサラないような状態になっていた。日光蕁麻疹がでたのだ。紫外線に反応してひどい蕁麻疹ができるあれだ。わたしは医者の教えを、忠実に守った。以来20年。毎年夏には完全防備で紫外線に立ち向かい、決して日焼けをする事はなかった。(その間に、多少の紫外線は平気になった。)

ところが、今から3年前、こともあろうに真夏の参院選で、極端な人手不足ゆえにウグイス嬢をやってしまった。ユニクロの薄手の半そでポロシャツと、100円ショップの透け透け白手袋の私。梅雨明けの灼熱の太陽は、20年間紫外線にさらされることのなかった40代のお肌には、かなり過酷だった。

毎日レスタミンUコーワ錠を飲んで蕁麻疹を抑えこみ、日焼けの後の炎症に苦しみ、(メンタームの日焼け止めは、SPF50, PA+++でもあまり効果がなかった)、選挙後はさっさと皮膚科通い。が、紫外線にさらされたツケは重く、しばらくしてから突如として、顔に一気に噴出した茶渋のようなシミに鏡をみて「ギャー!」となり、あわてて美白ものに頼るハメになった。

さて、美白にもっとも効果的なものは、「ハイドロキノン」らしい。

このハイドロキノンはその皮膚の漂白効果は知られていたものの、つい最近まで、日本では化粧品に使用できなかったもので、そのため国内ではハイドロキノン様の働きをする、アルブチンなどが使用されていた。最近の薬事法の改正に伴い、国内の化粧品にも使われるようになったとはいえ、国内の市販の化粧品のハイドロキノンの一般的な配合量は、1%。事態に緊急性を感じたわたしには、ちと物たりなさそうだった。

そこで、わたしが最初にすがったのは輸入物。ハイドロキノン2%入りのアメリカ製エソテリカ フェイドクリーム (レギュラー) (Esoterica Skin Discoloration Fade Cream Regular) だ。これはアメリカでは、ご家庭での手軽なソバカス対策に用いられているもので、456ショッピングストリートにて、安く購入することができた。。

中身は昔の安いクリームのきつめのにおい。が、このにおいはしばらく使っていると馴れる。肌なじみはあまり良くない。クリームとはいえ漂白作用以外の一切の効果がないらしく、保湿化粧品との併用が必須。おっと、その前に人によってはかぶれる可能性があるので、パッチテストが必須だ。

肝心の美白効果だが、確かにあった。真っ白にはならないが、「なんとなく白くなった」が実現される。が、効果はあるのだが、使用中は他人が見てもわかるほど、肌が素焼きのようにガサガサした感じになった。このガサガサした感じは使用停止とともに元に戻った。しかし、顔面全体に均一に塗りたくったのがいけなかったのか、色は薄くなりながらも依然としてシミは存続。こういうものはシミを消すためには、まずシミだけに使用するほうがよい。

これを使っている間は、肌が紫外線の影響を受けやすくなる。というわけで、日焼け止めとの併用が必須。またできれば、秋から冬の紫外線が弱い季節に使用したほうが良い。そして長期には使用できない。クリームの注意書きには、3ヶ月で使用を中止するようにと書かれている。

ところで、マイケル・ジャクソンが使ったというのは、いわゆる「ベノキン」の名称があるハイドロキノンモノベンジルエーテルなので、同じ「ハイドロキノン」と称しても違うもの。ゆえに、「マイケルが使って真っ白になったので、ハイドロキノン入りの化粧品は危険だ」も「マイケルが使って真っ白になったぐらい、ハイドロキノンは効果がある」も、化粧品に入っているハイドロキノンについては、お門違い。毀誉褒貶かまびすしいハイドロキノンの評判を評価する際には、気をつけること。

私的結論:「美白」にはならないが、「白く」なる。(やっぱり素焼き肌はいや。)肌が比較的丈夫な、白くなりたい方向け。傷跡の色素沈着にも重宝する。

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