なぜ花王はこれを製造中止にするのか？

花王というトイレタリー・メーカーは非常に優れた商品を出してくる一方で、商品の評判がいくらよくとも、あるいは販売存続を望む声が多くとも、社内の事情でスパッと販売を中止することがある。以下は、そんな花王のポリシーのおかげで、わたしが涙したものだ。

■　カリテのティント乳液

カリテは花王がドラッグストア用に販売していた基礎化粧品シリーズで、地味な製品だったが、根強いファンがついていた。とくにセラミド入りのティント乳液は、肌の色むらをととのえ、毛穴を隠し、でも化粧した感じにはならず、さらには紫外線対策もバッチリという、スグレモノだった。

このシリーズが一斉に製造中止になったあと、ティント乳液の代替品を探そうと、いろいろなブランドを放浪する「カリテ難民」が続出した。代替品はついに見つからず、わたしを含めかなりの人間が、花王へカリテ復活を乞うメールを出したが、つれない返事をもらっただけだった。

写真は、製造中止後にメーカーから2種類、計6本を有償頒布してもらったもの。ベージュのボトルの「しっとり」は、SPF21 PA++、オレンジのボトルのウルトラUVは、なんとSPF50 PA+++というすごいものだった。

■　爽快バブシャワー

風呂上りのぬれた体にこのローションを肌にピタピタつけたて、熱いシャワーを浴びると、肌にクールな感触が続くというもの。「スーパークール」と、よりスースーする「エクストラクール」があり、エアコンがないわたしの夏のお風呂あがりの必需品だった。

…が、最近は店頭で見かけないと思ったら、いつのまにかディスコン（=discontinued、製造中止）になっていた。うぁぁぁん。

しかたがないから、お風呂上りにシーブリーズのローションをピタピタやって熱いシャワーを浴びてみたが…ぜんぜんだめだワ。

夏はこれがないと生きていけないという人は、けっこういるはずだ。