巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

あしかがフラワーパーク (怒)

2004-05-02 23:08:53 | 日記・エッセイ・コラム
今日は母が「藤の花がいまが盛りのあしかがフラワーパーク」に行きたいというので、親孝行のつもりで一緒に出かけた。ゴールデンウィークに行楽地に行くなんて、実は初めての体験である。通常のゴールデンウィークは、働いている(アルバイトを含む)か、病気で寝込んでいるかのどちらかだからだ。

そして「ゴールデンウィークに観光地に出かける」ことが初めてのゆえに、連休の行楽地がいかに混雑するものかを、事前に予測できなかった。これが、本日の致命的なエラーとなった。

足利市駅からシャトルバスで約20分で現地へ到着とのことで、さっそく彼の駅に降り立つも、シャトルバスを駅前で待つ、延々たる長蛇の列にびっくり。おもわずタクシーを使ってしまい、バスなら200円のところ、3000円近くを使ってしまった。早くも予算オーバーである。帰りはいくら混んでいても、シャトルバスを使わないと。

フラワーパークの入場券を買って、中に入ってゲンナリ。いやぁ、黒山の人だかりで、なかなか前に歩けない。売り物のひとつである「白藤のトンネル」なんて、年末のミレナリオの下をくぐるがごとき混み具合なのだ。当然のごとく、フラワーパーク内のすべてのトイレが長蛇の列だ。トイレに入るのに行列を作って20分待ち。パーク内のベンチに腰を下ろそうにも、「ここ」と決めたベンチの横で、20分近く待機。この状態に誰もがいらいら。

これだけ皆がいらいらしていても暴動が起きないのは、やはりパーク内の花が非常に美しいから。しかし、「花がきれいだから、許そう」という皆の大人気も、帰りのシャトルバスの待ち時間で限界ぎりぎりに達する。なんと、帰りの専用シャトルバスに乗るのに、1時間10分も全員が炎天下で立ちっぱなしで待つハメになったのだ。

バスの乗客を仕切るフラワーパークの係員に当てこすりや嫌味をいう者、「『こんなところは、絶対に来るな』と皆に教える」と聞こえよがしに言う者、並んでいる列を無視し何も知らないふりをして最前列に割り込もうとするグループ、そしてその割り込みという不正な処理を、舌鋒鋭く糾弾する人々など、もう爆発寸前。バスがあと10分遅れたら、110番通報をしなければならない事態が起こっても、おかしくなかったろう。

帰りのシャトルバスの待ち時間の長さについては、バスの運転手の説明を聞いたところ、バス会社とフラワーパークの契約の仕方がどうもまずいようだ。人数を乗せれば乗せただけ、あるいは往復すれば往復しただけ、バス会社と担当の運転手にその分の報酬が行くようにすればいいのに。1日何台の契約で、しかも台数分だけの運転手を手配。これじゃあ、運転手がお昼を食べに行ったら、その間のバスの本数が少なくなって、乗客の待ち行列が長くなるのは当たり前。でも、運転手に「混んでいるのだから、昼の休憩時間を返上しろ」と求めるのは、お門違いだ。

わたしは「あしかがフラワーパークになんて、絶対行くな」とは触れ回ったりはしない。花は美しく、手入れも行き届いており、一見の価値はある。しかし、「行くなら連休を避けたほうがいいよ」と、周囲にアドバイスするだろう。

wisteria.jpg

みてほしいのは、見事な藤ではなく、写真の下の方に写っているたくさんの人・人・人… フラワーパーク内のどこもかしこも、こんな具合だった。