映画的・絵画的・音楽的

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わたしは、ダニエル・ブレイク

2017年04月18日 | 洋画(17年)
 『わたしは、ダニエル・ブレイク』を新宿武蔵野館で見ました。

(1)本作(注1)が昨年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得した作品ということで(注2)、映画館に行きました。

 本作(注3)の舞台は、現代のニューカッスル
 本作の冒頭では、主人公のダニエル・ブレイクデイヴ・ジョーンズ)と、雇用支援手当(ESA)の審査官との会話が音声で流れます(注)。
 以下は、そのやり取りのあらまし。
「他人の助けがなくても、50m以上歩けますか?」(女性の声)
「はい」(ダニエル)
「腕を持ち上げて、上着の上のポケットに物を入れることができますか?」
「52ページに書いたとおりだ」
「頭の上に腕を持ち上げて、帽子をかぶることができますか?」
「話したように、手足は悪くないんだ。カルテを持っているだろ。悪いのは心臓なんだが」
「電話器のボタンを押せますか?」
「指も悪くない。心臓から離れるばかりだ」
「自分のことをほかの人に伝えられますか?」
「心臓が悪いのは伝わらない」(注4)

 次いでダニエルは、住んでいるアパートの外通路を歩いていて、自分の部屋の近くにゴミ袋が置きっ放しになっているのを見つけます。
 その時、隣の部屋から、チャイナという渾名の若い黒人(ケマ・シカズウェ)が現れたので、ダニエルは「生ゴミをここに置くなと言ったろ!」と怒ります。
 すると、チャイナは、「ご免」と言いつつも、「大きな荷物が届く。とても重要な品物だから、受け取っておいてくれないか?」と頼んだ上で、ゴミを手に提げて行ってしまいます。

 さらに、病院の場面。
 検査技師が、超音波検査器でダニエルの心臓の具合を診ます。
 別の部屋でダニエルが、「仕事にいつ戻れるんですか?」と尋ねると、心臓専門看護師は、「良くはなってきているものの、まだムリですね。薬は今まで通り。リハビリも続けないと。そして、よく休むことです。ダメなら手術です」と答えます。
 それに対し、ダニエルは、「俺は夜型なんだ。死んだ女房の看病で、その癖がついた」などとつぶやきます。

 こんなところが本作の始めの方ですが、さあこれから、どんな物語が待ち構えているのでしょうか、………?

 本作の主人公は、心臓発作を起こして仕事を医師から止められた59歳の大工。それで政府から手当を支給されていたところ、その継続を審査する際の主人公の態度がまずかったこともあり、支給が停止されてしまいます。そこで別の手当を申請しようとしますが、複雑な手続きに音を上げます。そんな時に、職業安定所の事務所で問題を引き起こしたシングルマザーと知り合いになって、……という物語。本作では、社会福祉を巡るいろいろな問題が描き出されていて興味深いところ、それだけでなく、主人公とシングルマザーとその子供たち、そして主人公と隣人との交流の様子も描かれており、そちらの方もなかなか面白いなと思いました。

(2)本作は、大工で59歳のダニエルが主人公。



 彼は、隣に住むチャイナと仲良くなったり(注5)、さらには、JSA(求職者手当)の申請のために職業安定所(Jobcentre Plus)に行った際に、そこで問題〔補注〕を引き起こしたシングルマザーのケイティヘイリー・スクワイアーズ)と知り合いになり(注6)、そこから彼女やその子供たちとも交流したりしますが(注7)、そんなところが本作ではなかなかうまく描き出されてもいて、演じる俳優たちの人柄の良さがにじみ出ている感じがします。



 また、本作では、イギリスの福祉関係機関が手当受給者等に接する対応の仕方に、様々な問題があることが描かれています。
 例えば、ダニエルは、ESAの支給が受けられなくなって、今度はJSA(求職者手当)を申請することになるのですが、その手当に関する様々の書類が電子化されていて(注8)、PCに触ったことがないダニエルは四苦八苦する羽目になります。これはなんとかうまく救済する必要があるように思われます(注9)。

 でも、この作品でよくわからないのは、例えば、次のような点です(注10)。
 主人公・ダニエルの心臓が悪いのは事実としても、それを治療するのは病院等の医療機関の役割であって、ESA等の支給に係る福祉関係機関が治療に当たるわけではないでしょう。
 現に、ダニエルは、病院で医師の診断を受け、処方箋を出してもらったりしているわけですから、自分の心臓病については、専らそちらに任せれば良いはずです〔イギリスでは、ほとんど医療費がかからないのですし(注11)〕。
 ですがダニエルは、上記(1)で見るように、ESAの方でも、しつこいように自分の方から心臓病の話を持ち出します。
 それに対して、ESAの継続が可能かどうか審査する審査官の方は、心臓病の話は一切無視して、自分に与えられている領域(就労可能な状況なのかどうかの判定)内の質問をし続けます。
 確かに、担当医の観点からしたら、ダニエルは就労不可なのでしょう。
 そして、ダニエルにしたら、医者が就労不可と言っているのだから、医者でもない者(注12)が更に審査する必要などないのだ、と言いたくなってしまうのでしょう。
 ですが、イギリスの制度設計の考え方を推測すると、ESAの支給継続の審査にあたり、就労可能かどうかの判断は、担当医とは別の観点から行うこととされているのではないか、と思われます(担当医の書いたカルテは審査官の手元にあるのですから)。
 劇場用パンフレット掲載の「STORY」には、審査官が「まるでブラックジョークのような不条理な質問」をすると書かれていますが(注13)、もしかしたら、逆にかなり意味のある質問をしていたのではないでしょうか?
 というのも、よくはわからないのですが、この審査官は、ダニエルが、何にせよとにかく仕事をする能力を持っているのかどうかを判定しようとしているように思われるからですが。
 それに、元々ダニエルは、仕事をしたいという姿勢をあちこちで表明しています(注14)。
 ですから、審査官に接する態度がまずかったこともあるとはいえ、ダニエルが、「就労可能」と判断されて(注15)、ESAの支給が打ち切られてしまうのも、ある意味で仕方がないようにも思われるところです(注16)。

 ただ、ここらあたりのことは、イギリスの福祉制度の詳細がわからないと、確実なことは言えないでしょう(注17)。
 それでも、本作を見ただけで、ダニエルに対する審査官の対応が酷くおかしいと簡単に言い切ることは出来ないのでは、と思えるのですが。
 そして、求職者手当(求職者手当)の申請などの面でも、様々な問題があるように本作では描かれています。ですが、そこらあたりも、イギリスの事情を詳しく調査すれば、別の見方があるいはできるのかもしれません(注18)。

 下記の(3)で触れる前田有一氏が、「英国労働党首はメイ首相に「この映画を見ろ」と、議会で言ってのけたという。私も同様に、あらゆるなりすまし保守、世間知らずの自己責任論者、新自由主義者の総理大臣に「この映画を10億回見ろ」と言っておきたい。見終わるまで彼らが復帰しなけりゃ、世の中少しは良くなるだろう」と言っています。
 ここまで言うのであったら、前田氏は、イギリスの福祉関係の制度等について、さぞかし詳細に調べ十分に理解した上でのことなのでしょうね、と不遜にもクマネズミは思ってしまいました(注19)。

 まあそれはともかくとして、こうした問題については、いきなり熱く語るのではなく、一体どんな事情にあるのかを冷静になって調べた上で、一つ一つ判断していくべきではないかと思ったところです。

(3)渡まち子氏は、「ケン・ローチに二度目のカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)をもたらした本作は、これまでのキャリアの延長線上にありながら、頂点ともいえる、底辺で生きる人々への力強い応援歌だった」として75点を付けています。
 前田有一氏は、「逆境においても自らの足で立とうとする誇りある人間を、いかに福祉行政の現場が見下し、打ち砕いているか。世界中でいま起きている、まさにリアルタイムなレポートである」として90点を付けています。
 村山匡一郎氏は、「市民のための役所が規則を振りかざして市民の要望を拒むという矛盾。この世界共通の官僚主義的な弊害から、ダニエルとケイティは仲良くなるが、2人の現実は厳しい。そんな2人の絶望と希望がローチ監督のリアルな演出で現実味を帯びて描き出される」として★5つ(「今年有数の傑作」)を付けています。
 藤原帰一氏は、「ストレートな社会正義の追求から出発したケン・ローチは、イギリス社会の底辺に暮らす人々の中にユーモアを発見した人でもありました。ところがこの作品では、ユーモアを奪ってしまう。「わたしは、ダニエル・ブレイク」というこの題名は、自尊心を奪われた男の叫びにほかならない。つらい映画でした」と述べています。



(注)監督はケン・ローチ
 脚本はポール・ラヴァティ
 原題は「I,Daniel Blake」。

(注2)ただ、ケン・ローチ監督の作品は、どうも肌が合わない感じがして、殆ど見ておりません。
 なお、カンヌ国際映画祭でのグランプリは、最近見た『たかが世界の終わり』。

(注3)ダニエルは、心臓発作を引き起こし医師から仕事を止められたために、ESA(Employment and Support Allowance:雇用支援手当)を支給されてきましたが、さらにその継続が可能かどうか審査するために、審査官が、ダニエルに様々な質問をしています。
 なお、ESAは、年金受給年齢(原則65歳)未満の者が疾病や障害によって就労できなくなった場合に支給されるもので、SSP(法定疾病手当)とかSMP(法定産休手当)、そしてJSA(Jobseeker’s Allowance:求職者手当)といったものを受給している場合には、資格がありません。
 なお、ESAを受給してから13週までの間に、受給者の状況が審査され、就労可能な状態だと判定されれば、ESAは受給できなくなり、JSAの申請が必要となります。
 本作でのダニエルの状況は、この13週目の振り分けに該当しているのではないでしょうか?
 また、13週までの支給金額は、25歳以上の場合71.7ポンド(週)とされていますから、1カ月ではおよそ4万円あたりではないかと思われます(ここらあたりのことは、2013年のこの記事によります)。

(注4)もう少々続けると、
「もう一回、悪態をついたら審査を止めますよ。…我慢ができなくなって、すべてを投げ捨ててしまったことはありますか?」
「ないけど」
「目覚まし時計をセットしたり出来ますか?」
「なんと!はい」
「ペットを飼っていますか?」
「そんなことが書式に?」
「あなたが動きやすいかどうか知りたいので」
「ペットなど飼っていないが、いったいあなたは、何の資格を持っているというのだ?」
「FSAの審査を行うために労働年金省が指名した医療専門家です」
「私は、心臓発作に襲われて、足場から落ちたんだ。早く現場に戻りたい。他のことはいいから、心臓のことを尋ねてくれ」。

(注5)チャイナは、通常の職場の時給が安すぎるため(3.79ポンド=日本円で500円位)、中国の知人と連絡を取り合って、中国で生産されているナイキのスポーツシューズを自分の方にかなり安く横流ししてもらって、市価の半分くらいの値段で売り捌き、大きな収益を得ようとしています。ダニエルは、そんなチャイナにPCを教えてもらったりします。

(注6)ケイティは、事情があって、ロンドンからニューカッスルに来たばかり。道に迷ってしまい、約束の時間に遅れて事務所に到着したために、手当が受け取れなくなってしまいます。それで、なんとかしてくれと職員に頼み込むのですが、埒が明きません。それを見ていたダニエルが、ケイティに加勢するものの、逆に2人とも事務所の外に追い出されてしまいます。

(注7)ダニエルは、ケイティが住むことになった家をリフォームするために何度も通ったり、木を彫って作った魚の飾り物を持っていったりします。また、家に引っ込んでいたダニエルのもとに、ケイティの娘・デイジーが食べ物を持って尋ねてきたりもします。



(注8)例えば、JSAの給付を受けている場合、職業安定所の事務所に求職活動の結果等を書面で報告することになっていますが、この書面が電子化されているようです。

(注9)日本で言えば、例えば、安い料金で行政書士に電子書類を作成してもらえるよう依頼することなどが考えられないのでしょうか?

(注10)そして、そういうことを描き出すケン・ローチ監督の基本的な姿勢にも、疑問を感じてしまいます。
 同監督は、劇場用パンフレット掲載のインタビュー記事(インタビュアーは石津文子氏)の中で、「ダニエルとケイティが直面する問題は英国だけではなく、多くの国で起きています。細かい違いはあっても、どこの国でも問題の根幹は同じ。官僚主義です」と述べています。
 そして、「問題の解決方法は存在するのでしょうか」との質問に対し、「あります。共同でものを所有し、決断も共同でする。独占しようとしないこと。過剰な利益を追求せず、誰もが協力しあい、貢献し、歓びを得られるような仕組みを作り、大企業とは違う論理で、経済をまわしていくこと。それは、社会主義と呼ばれるものです。ここで言う社会主義は、旧ソ連のものとは違います。あくまで民主主義の上で成立する社会主義なんです」と述べています。
 でも、そうした社会主義の国が、いくら旧ソ連のものと違っているとはいえ、やっぱり「官僚主義」の総本山となってしまい、本作で描かれているような「官僚主義」の弊害が、監督自身が理想とする国においては、目も当てられないくらい跋扈することになるのは、火を見るよりも明らかなように思えます。
 なによりも、下線部分のような「仕組み」を作る際に不可欠となる膨大な規則・ルールの作成・制定・遵守といったところで、今以上の役人を国は抱え込まなくてはならなくなることでしょう!

(注11)イギリスの医療保険制度については、「すべての国民に予防医療、リハビリも含めた包括的保健医療を原則無料で 提供するもの」であり、「財源は 80%以上が租税となっており、他に国民保険からの拠出金が 18%強、患者負担が 1% 強となってい」て、特に、「患者負担については、先述したように原則無料である。かかりつけ医の診断を経た上で、病 院を紹介されたのであれば、その病院での診療は、たとえ検査や手術などを受けたとしも無料 となる。ただし、薬剤費として処方 1 件につき 7.65 ポンド(2013 年 2 月で約 1,120 円)の一 部負担がある。しかし、60 歳以上、16 歳未満、低所得者世帯などはその負担が免除されてお り、免除件数は全体の 85%にのぼっている」とされています(この記事のP.39)。

(注12)加えてダニエルは、審査官に対して「あなた方は、アメリカの会社で働いていると耳にした」と言います。

(注13)劇場用パンフレット掲載のインタビュー記事において、ケン・ローチ監督は、「ダニエルは、非常にばかげた質問をされる」と言っています。

(注14)勿論、ダニエルは、大工として働きたいと言っているのでしょうが。

(注15)よくはわかりませんが、担当医の方では、ダニエルが大工としての仕事を継続することは難しいがために就労不可と言っているのに対し(何しろ、大工は高いところに登ったりもするのですから、心臓が悪い人には不適でしょう)、審査官の方では、ダニエルのように、手足を不自由なく自分の意志に従って動かすことができるのであれば、大工でなくとも、何らかの仕事をすることが可能であると判断したのではないでしょうか(上記「注7」で見たように、何しろダニエルは、ケイティの家のリフォームをやってのけたのですから!)?

(注16)さらに言えば、ESA支給継続審査で就労可能と区分されて、ESAの支給が打ち切りになっても、JSA(求職者手当)の方で救済されるからそれでいいではないか、と考えられているのかもしれません。
 尤も、そちらの方も、フルタイムの教育を受けていないこと、能力的には就労可能であるが 就労できていない状態であること、求職活動を行っていること、週16 時間以上働いてい ないことなど、様々な条件がついていて、複雑なシステムになっているようですが。

(注17)最後の方で、EPAの審査(支給打ち切り)に対する不服申立てをすることになった時、弁護士がダニエルに「きっと勝てる」と言うのですから、審査官のやり方に何か問題があるのかもしれません。
 ただ、日本の方ではどうなっているのか調べようとしても、素人では簡単にはいかないのであり、まして本作で描かれているのはイギリスの制度なのですから、おいそれとは手が出ません。
〔イギリスの社会保障制度の現状については、劇場用パンフレットに、専門家による記事が掲載され然るべきでしょう。ネットで調べてみても、日本語の資料は調査時点が古いものばかりで、専門家の研究もなかなか現時点まで追いついていない感じがします。なお、英語の関係資料をネットで見ることは出来ますが、背景等がよくわからないので、それを理解するのは難しいものがあります〕

 ちなみに、ダニエルを「一人親方」の自営業者とみなすと、日本では、国民健康保険に入らなくてはなりませんが、この記事を見ると、どうやら、病気やケガによる休業中の生活保障は受けられないようです(会社員の場合には、健康保険から「傷病手当」の支給が受けられますが)。
 総じて言えば、それぞれの国ではそれぞれの考え方とか事情があって、制度が作られているものと思われます。

(注18)例えば、こうしたシステムが作られたのは、財政緊縮嫁の中でいかに効率性を高めて諸手当の支給を行わなくてはならないのか、を検討していった中でのことなのかもしれません。そのシステムが生み出す様々の問題点を解消するには、財政的支援の拡大が、あるいは必要なのでしょう。でも、それと裏腹にある増税策に対し、イギリス国民は果たして賛成するのでしょうか?

(注19)本作のラストでは、「本映画を通じて得られる収益を、貧困に苦しむ人々を支援する団体に、有料入場者1名につき50円寄付いたします」との字幕が流れます。無論、収益の使い道は配給会社の自由でしょう。でも、そうだとしても、本作を見に映画館にやって来た者はすべて本作のすべてを肯定的に受け入れているとみなすような書きぶりには、違和感を覚えてしまいます。それに、本作にかかる「チャリティ・プロジェクト」のHPには、「ケン・ローチ監督がこの作品に込めたメッセージ「誰もが享受すべき生きるために最低限の尊厳」や「人を思いやる気持ち」に賛同」と記載されていますが、果たして本作のメッセージとはそんなつまらないものなのでしょうか?第一、映画に込められているメッセージとは何なのでしょう?それに、仮に、メーセージがそうだとしても、その内容とチャリティとの関係が不明ではないでしょうか?

〔補注〕ケイティは子供の養育のために満足に働けないでしょうから(ロンドンにいた時はホームレス用の施設で暮らしていました)、あるいは、日本の生活保護に相当するシステム(所得補助:Income. Support)を利用しているのかもしれません(尤も、この資料のP.283によれば、それを廃止して新たなシステムに移行する法案が成立しているとのこと←ですが、このイギリス政府のHPの記事を見ると、現在も継続しているように思われます)。
 この資料によれば、その給付は「ジョブセンター プラス」(職業安定所)が行っているとされていますから、ダニエルが自分のJSAの申請でその事務所に行った時に、ケイティの騒動を目撃したのでしょう。
 なお、この資料によれば、住宅給付(賃貸住宅居住者には賃料相当額が支給)があるようですから、ニューカッスルでケイティが住むことになった部屋も、その制度によっているのでしょう。また、受け取る金額は、この記事の記載によれば、ケイティの場合、週73.10ポンド〔だいたい月4万円←ダニエルの受け取る手当とほぼ同額でしょうか:さらに家族加算(もしかしたら、児童手当)がされるようですが〕。




★★★☆☆☆



象のロケット:わたしは、ダニエル・ブレイク