バースくんの今日も発車オーライ♪

小さな町の広告代理店。働く「バースくん」の日々のおしゃべり

示唆に富む

2018年05月24日 | Weblog
一日中雨降りの昨日の夕方のバスは、とても混んでいた。ボクが立っていた前のシートにお座りだったのは、人生の大先輩、大層ご高齢と見受けるご婦人お二人だった。実に楽しそうにおしゃべりをされていた。
「人生って何が起こるか本当にわからないねぇー」「まさかの坂っていうけど、あるのよねーまさかってこと」「でも突然はしごをはずされてもねぇー」「でもあの人は多分自分のやったことはわかっていないと思うわ」「そうねぇー、多分一生わからないんでしょう」「まあそうねぇー。一生といっても、もう先はお互い見えているけどね」「墓穴を掘っておられることもわからないのよ」「うふふ、もう私なんて墓穴完成してるけどねぇー」
耳に入ってくる会話はとても示唆に富んでいるうえ、バースくんの想像力をいたく刺激した。何の?何についての話をされているのだろう…。そこにいない第三者が俎上に上がっているのはわかったけれど、事の内容は妄想が及ばなかった。
それにしてもやはり歳を重ねた方のお話は、とても意味深かつお勉強になりましたよ。ボクが言ってもコントとしか思えない「まさかの坂」も「墓穴完成」も教訓に聞こえた。
そしておしゃべりの途中、ふとお一方がホクの隣に立つ青年に目をとめられ、腰を浮かそうとされた。うん?と思って横を見ると、青年は白杖を持っていた。席を譲ろうとされたのだ。彼のシャツの裾をご婦人が引っ張ると「大丈夫ですよ。お気持ちだけで」とさわやかな声の返事。ほーーっと、思わずしみじみと大きな彼を見上げるボク。ご婦人たちの前に座る女子高生も振り返って、不躾にじろじろと見た。
(おいっ!!お行儀が悪いよ高校生。人をそんな目で見るものではない!!っていうかぁー、貴女が彼に席を譲ってくれるととてもうれしいんだけどねー。言ってもまた断わられるから言わないの?!うーん、それでもどうぞって言ってくれたらボクが無理やりにでも彼を座らせるからさぁー)と脳内独り言を思いながら、渋滞にはまったバスに揺られていましたとさ鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取