バースくんの今日も発車オーライ♪

小さな町の広告代理店。働く「バースくん」の日々のおしゃべり

春の海のように

2012年08月28日 | Weblog
毎日繰り言のようになってしまうけれど、出社したら事務所の室温は34℃、本日の天気予報の最高気温は35℃、とにかく暑い。一体どこまで続くぬかるみぞ…。暑いので、それでなくてもまわらない頭がほぼ機能停止しているので、読書のスピードがガクンと落ちた。加えてどうしてもだらだらする暮らしに、きっちりと生活のルーティーンを守る池波正太郎の姿が有難くて「銀座日記」をまた並行して読んでいたということもある。
そんなこんなで「天地明察」上下巻をやっと読了。読むの難儀したからでも、面白くなかったから時間がかかったわけでもない。逆に大変読みやすかったし、面白くて読み終わってしまうのが惜しいくらいの気持ちになった。気持ちのよい本だった。
大団円、改暦という途方もない大きな事業を成功に導く下りには胸が熱くなって、バスの車中であることに困ったぐらいだった。暦そのものの研究姿勢も、改暦という事業における政治的手腕においても、主人公の春海の凄まじいまでの粘りと努力には舌を巻いた。人は探究心と支えてもらう人々の思いでここまで突き進んでいけるのか、話の中の台詞ではないけれど、この本で「勇気百倍」となった。春の海のようにと願ってつけたはずの名の「春海」は、吹き荒れる嵐の中、叩きのめされ、のたうちまわりやがて事を為す。
為すべきことを淡々と確実に為してゆけ!!ということで、バースくんの夏休みの読書感想文は締めたいと思います。台詞のなかにもう一つ「士気凛然」という言葉が出てきます。「士気凛然」!!背筋を伸ばして、さあ一日のスタートです鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取