バースくんの今日も発車オーライ♪

小さな町の広告代理店。働く「バースくん」の日々のおしゃべり

バースくんのお盆休み

2012年08月17日 | Weblog
当節、仏様のお迎えも、お見送りも以前とは随分と様変わりをしてしまった。お迎えをする仏前のお供えをスーパーで買う。「お供え野菜セット」と「お供え果物セット」と「お菓子セット」とお花と蓮の葉をカゴに入れればすべて完了!!わけもないことだ。すべてパックにセットをされていて、あれこれと品揃えする必要はない。ふと売場で考える。これを以前のように、一つずつ買い揃えていたらどうなることだろう…。きゅうりやなすはいいけれど、ほおずき、ささげなんかの、そのときだけのものを1品として買ったら…。果物だって単品の値の高価なこと!!干ぴょう、高野豆腐の乾物にしたって箱ごと買わねばならない。なるほどセットは価格も手間もはぶけてすばらしいとは思ったけれど、仏前の品揃えを忘れてゆきそうな自分がちょっと心もとなかったのも本当。
そしてお盆の日々のお供え膳を作る。去年丁寧に手入れをしてしまっていた漆器を箱から出すと、お正月の漆器を出すのとはまた違う一年の流れを感じる。ままごとのようなお供え膳、お膳の向きを間違わぬようと思うのは毎年のこと。
そして仏様送り。これもいまや生ものの「処分」であって、さぞかしあちらの方々も「なんだかなぁー」の思いで帰っていかれるような気がする。集落があって、そのまわりを田んぼが囲み、そのはずれにお墓があるというのがボクのこども時代の風景だ。夏の夕方、田んぼに出ている祖父を迎えに出かけてお墓のところで「ほらここは少し高いやろ。ここは輪中の上、洪水を防ぐんや」と教えてもらった。そしてその外に流れる川に、仏様のお供えを流し手を合わせたものだった。その川が集中豪雨で、このお盆に氾濫をした。商店街も住宅も浸水した。ボクが生まれて半世紀以上、あの川が氾濫したのは初めてだった。輪中だったはずのお墓のまわりはきっしりと新興住宅で埋め尽くされ、被害は甚大だった。一日も早いふるさとの復旧を願って、ボクはボクの仕事をがんばろう!鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取