孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

中国 桂林・張家界観光 当然ながら、感じの良い人も、悪い人も

2019-07-26 23:37:50 | 中国

(「八角寨」の低い位置にある展望所からの眺め 頂上からはまた景観も変わります)

 

【日中文化 似ているようで違いも】

日本と中国 共通の文化も多く、漢字もそのひとつですが、当然両国間では差異も。

そんな微妙な関係が「誤解」を生んだとか。

 

****「京アニ」火災、中国から寄せられた声 「加油」めぐりすれ違いも*****

「京都アニメーション」の第1スタジオ(京都市伏見区)で起きた火災は、中国でも注目され、ネット上では「眼涙止不住(涙が止まりません)」、「不要再有人去世了(これ以上の犠牲者を出てほしくない)」など多くのコメントが集まっています。一方、中国語で励ましを意味する「加油」を巡っては、ちょっとしたすれ違いも……。(中略)

 

「お祈りには国境はない。平安を祈ります」

事件は、CCTV(中国中央テレビ局)が報道したほか、中国版ツイッター微博(weibo)をはじめとしたSNSや、動画サイトでまたたくまに広がりました。

微博では「#日本京都動画発生爆炸」のハッシュタグがついた記事は7000万近いページビューを集めており、コメントなどをしたユーザーは12千人を超えています。犠牲者が33人に上ったニュースに対しても、1万以上のコメントが集まりました。

京アニのファンだけではない、多くのユーザーがコメントをしており、「這是恐怖襲撃(放火事件はまさにテロ事件)」といった声も多く寄せられています。(中略)


そして、こんな言葉も。
「祈禱不分国界!願平安(お祈りには国境はない。平安を祈ります)」

 

「加油」をめぐるちょっとしたすれ違い

京アニへの中国からの励ましについては、ちょっとしたすれ違いも起きました。

中国語で、「頑張れ」を表す際には、「加油」(ジャーユー)といいます。語源について諸説ありますが、清王朝の時代、科挙試験に参加する受験生を励ますため、受験生らに照明用の灯に油を加えた学者がいたことから、「加油」が使われるようになったとも言われています。

一方、今回は火災事件なので、「加油」を「油を加えよう」と受け止めてしまう日本人もいたようです。

漢字が共通しているからこそ起きたトラブルに気づいた人の中には、ツイッターなどで「加油」の中国語の意味を日本語で説明するアカウントも生まれています。

「『加油』という単語に対して、いくらどう思っても『頑張って』の意味しかない。どんな事件があっても中国人は善意を持って『加油』で被害者に応援します」(後略)【720日 withnews

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中国語コメントに目をとおす日本人なら、「加油」の意味は当然に知っているはずで、「本当かね・・・」という感もありますが、まあ、大きく「加油」と書いてあったものが、中国語を全く知らない日本人の目に触れたということでしょうか。

 

【ロープーウェイに、人生を考える】

現在、中国を観光中で、昨夜の寝台列車で桂林から張家界に移動しました。

 

昨日は桂林方面での最後の観光ということで、世界遺産「八角寨」(818m)に登ってきました。往復で約3時間、気温はおそらく三十数度、普段体を全く動かさない虚弱体質高齢者にはきつかったですが、なんとか山頂までたどり着きました。

 

八角寨がどういう場所かは本旨ではないので省略します。

写真のような、奇妙な形(桂林でよく食べられるタニシみたいに見えます)の山々が見られるところです。

 

前述のように結構苦労して登ったのですが、この山は桂林がある広西チワン族自治区と湖南省の境にあって、私が登った反対側、湖南省側からはロープーウェイで頂上付近まで上がれます。

 

楽したい私も「じゃ、湖南省側に回ってロープーウェイで」という話をガイド氏に相談したのですが、回り込むには相当に時間がかかることと、省をまたいだ営業はなんだか不都合があるみたい(詳しい事情はわかりません)で却下。

 

山道を登る間は人も少ないのですが、頂上にはロープーウェイでやってきた大勢の観光客が。

 

湖南省側に伸びるロープーウェイを複雑な思いで眺めていました。

 

考えてみれば、今回「八角寨」だけでなく、人生の多くの場面で、苦労して実現したのに、別の楽な方法で達成したが大勢・・・・という場面はよくあることです。

 

これを「骨折り損」「要領が悪い」と考えるか、それとも苦労することに何らかの意味をもたせるか・・・・見解も多々あるでしょう。

 

中国の山奥で、そんな人生について(ちょっとだけ)考えた次第です。

 

【非常に面倒・厄介だった乗り換え なかには感じの悪い駅員も】

「八角寨」を下りてから、いったん桂林にもどり、桂林から三江まで高速鉄道、三江から在来線の寝台列車で張家界に移動しました。(この移動は、基本、一人です)

 

と言えば簡単そうですが、この乗り換えが結構面倒。

 

高速鉄道の三江の駅と在来線の三江の駅はかなり離れています。

その移動もさることながら、在来線三江で、どういう形で待てばいいのかも不安だったので、移動を補助する現地の方を手配してもらい、その方の車で移動。

 

行けども行けども在来線三江駅にはつきません。

もし、一人でタクシー移動していたら、「どこに連れていかれているのだろうか?」とパニックになったことでしょう。

 

3040分ほどかかったでしょうか、ようやく到着。

 でも駅舎には鍵がかかっており入れません。

どうやら、この駅に停車する列車は数本しかないので、列車が来る時間だけ駅員がやってきて業務をするようです。

 

それまで駅舎の外にある待合場所で待つことになります。

 

以上のような事情を理解するのに、中国語しか話さない現地の方との間で、いろんなやり取りがありましたが、なんとか了解。とても感じのいい方でした。

 

このあたりも、一人でやってきていたら途方にくれたところです。

 

待ち時間が3時間以上ありましたので、外の椅子で蚊と戦いながら、眠気とも戦いながら待ちます。

 

2時間後ぐらいに駅員が数名やってきて業務開始。

 

中国は乗車前に荷物のセキュリティー検査や、身分証確認がありますが、この三江駅の係員がまた横柄な感じ。

中国語で何だか言っていますが、どうやらパスポートのことのようです。

 

中国人の多くがまったく英語を解さないことは今も昔も変わりませんが、身分確認の担当官なんだから「パスポート」という単語ぐらい覚えておけよ・・・とも。

 

もっとも、あえて「パスポート」という英語を使用しなかったのかも。「ここは中国なんだから、外国人が中国語を理解するのが筋だ」ということでしょうか。そんな底意地の悪い横柄さを感じさせる駅員でした。

 

もちろん、全員がそういう訳ではなく(むしろごく少数でしょうが)、たまたまの個人的資質の問題です。

三江でも、親切に乗車位置を教えてくれた駅員もいました。

 

普段は眠れない寝台列車ですが、「八角寨」で疲れていたので、よく眠れました。

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