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ディフューザー問題決着

2009-04-15 23:03:50 | モータースポーツ



  皆様、ごきげんよう!
F1のディフューザー問題についに決着がつきました。


FIA国際控訴裁判所が、ブラウンGP、トヨタ、ウィリアムズが使用するディフューザーを合法と発表


 
      〈ブラウンGP〉                 〈フェラーリ〉

左が、違法ではないかと抗議を受けたチームの一つ、ブラウンGPのディフューザー。中央部の処理に特徴があります。
右は、レギュレーションを素直に解釈したとされるフェラーリのディフューザー。

14日の公聴会の後、裁判官が夜通し審議した結果、ブラウンGP、トヨタ、ウィリアムズのいわゆる「二層ディフューザー」が合法と判断されました。

ディフューザーに関するレギュレーションは、解釈が分かれるところがあり、厳格に解すると抗議側のようなディフューザーになり、違法とされた3チームは「抜け穴」を突く形になっています。

「二層ディフューザー」について、ルノーとレッドブルは、今年初めに同様の空力コンセプトの合法性をFIAと討議したが、「当時は否定的な答えだった」と主張しています。
一方、トヨタは新レギュレーションを正しく解釈するために、一言一句、正確に詳細に検討し、自分達の解釈が正しいことを確認する為に、FIAへの相談も充分に行なってきたと主張しています。

どうも、問題はどちらとも読めるレギュレーションの規定にあったのかなあという感じですね。
2009年のレギュレーションは、ダウンフォースを削減する方向で定められているので、より大きなダウンフォースが得られる二層ディフューザーは、抗議側チームがいうようにレギュレーションの“スピリット”に反するともいえるでしょう。
しかし、レギュレーションが二層ディフューザーもOKのように読める以上、その「抜け穴を突いた」3チームも違法とまではいえないのかもしれません。
できれば、チームからあれこれ質問や相談を受けた時点で、FIAがもっと明確な解釈を打ち出していれば、後でもめずにすんだんでしょうね。

抗議側のチームも、合法の裁定が出た時に備えて、既に二層ディフューザーの開発に着手はしているようです。
ただし、新しいデザインのディフューザーをマシンに組み込むためには、マシンの後ろ半分を作り変える必要があり、かなりのコストがかかるようです。
フェラーリ F60の場合は、2000万ユーロ(約26億円)かかるといわれています。
この不景気に、ほんとにもう! というところでしょうね 
ただ、抗議側はほとんどがワークスチームなので、プライベーターのウィリアムズやブラウンGPがディフューザーを作りかえなければならなくなるよりは打撃が少ないといえるでしょうか。
あるいは、そういう政治的な判断もあったかもしれません。

いずれにせよ、ディフューザーが同じようなものになれば、各チームのパフォーマンスもまた違ってくるでしょう。
ブラウンGP、トヨタがこのまま今年の2強となるのか、昨年の3強、4強チームが巻き返すのか、中国GP以降のレースに注目しましょう。

え? お天気の話?
えーと、6月ぐらいの気温になったり、かと思うと雨が降ったら急に寒くなったり、ちょっと不安定な今日この頃です。
体調を崩さないように、皆様、お体大切に。 Be careful!