「立ったままなら、らーく楽」
バレーボールの大会が終わったら、吉例北京へ向けてのブレストです
メグさんの復活と成長、庄司選手の活躍などの収穫はありましたが、高いチームに全く太刀打ちできなかったという厳しい現実もつきつけられた柳本ジャパン。
毎回同じ課題を何とかできないものかと、ファンもストレスが溜まりぎみなのでは?
かつて、時間差攻撃を考え出して世界の高さに対抗した日本。そろそろ同じようなブレイクスルーが必要なのかもしれません。
「ジャーン。そこで、クマたんは考えましたー。画期的なブレイクスルー!」
「今度こそまともなアイデアなんやろな」
「ボクのアイデアはいつも真面目だヨ! 高さに対抗する時に問題になるのが守備と攻撃のバランス。守備重視の布陣にすると決定力が弱まり、攻撃重視の布陣にするとキャッチが返らず単調な攻撃になってしまうというのが日本のジレンマですね。
大型選手よりも小柄な選手の方が一般に守備が上手いというのがネックのようですが、ではなぜ大型選手は一般にレシーブが苦手という傾向があるのでしょう。
それは多分、大型選手は小柄な選手に比べて重心が高いので、そこから屈み込んでレシーブするのが大変なんではないでしょうか。それなら、立ったまんまレシーブすればいんだヨ~ン
今はボールを足で処理してもOKなので、大型選手は足でレシーブすればいいのだ!」
「オオッ、画期的というか、無茶苦茶というか…」
「フッフッフ。こっからが本当のブレイクスルーだヨ。オシムジャパンと合同合宿をして、ボールを足で意のままに操れるようになるのだ。相手のサーブを前衛にセンタリング。それをツーで打ち込めば、ブラジルの高速バックアタックもびっくりの攻撃ができるよ!」
「なるほど、ツーで返すねんから、スリーよりは速いわな」
「パワーのある加奈さんやメグさんには、レシーブエースも狙ってほしい。中村俊輔選手の特別コーチでコース蹴りを教えて貰うといいね」
「俊輔さまに手取り足取り…? あたしもやりたい」
「オリンピックに出ない人は遠慮して下さーい」
「で、全日本はオシムジャパンに何を教えてあげるのん?」
「バレないハンドのやり方…?」
「それは反則や!」
「サッカーでも、ヘディング合戦になると高さが重要になってくるよね。最高到達点315㎝の小山選手が高く跳べるジャンプを教えて上げたらどうでしょう」
「そんだけ高かったら、外人選手にも負けへんな」
「それから、相手のセットプレーをドシャットする3枚ブロックを、スギさん、エリカさん、加奈子さんが伝授!」
「こぼれ球のフォローは佐野選手に!」
「超高速マイナスのパスからシューッ! という攻撃を、テンさん、シンさんのコンビに!」
「ギブ&テイクで、バレーもサッカーもてっぺんを目指せ」
「最後に、オシム監督から柳本監督へのメッセージを」
「柳本監督の選手起用はエレガントじゃないように思えます。サッカーは交代カードが3枚しかなく、一度下げた選手はピッチに戻せませんが、バレーはもっと自由に交代できます。カードは使って初めて意義があるもの。もっとウィットに富んだ起用をしてみて下さーい」
※ この記事はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません