銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

ヘレンさんの料理と、ユダヤ人としての特徴

2009-08-28 07:58:39 | Weblog
 ヘレンさんの料理は大変丁寧に作ってありました。後年私はニューヨークに行きます。町のアメリカ料理を出すところで、15ドル(日本円で当時は1700円ぐらい)程度のステーキですと、つきあせはフライドポテトだけで、にんじんのグラッセも無く、ほうれん草の炒め物もついていません。青い葉っぱ類(イタリアンパセリか、せりなど)が飾りとして付いていればよい方です。

 それらはおいしいともいえないのです。見かけも派手ではない。で、庶民は何を食べているかと言うと町にたくさんあるお惣菜やサンのバットから選んで5ドルから8ドル程度おかずを買ってパンと一緒にオフィスで食べている模様です。それ以外の、自分で食べられる場所を持っていない観光客などは、インテリアが派手で、野菜中心のバイキング風(プラススパゲッティやピザを置いてある)お店などで食べています。大ぶりにカットされた野菜はカラフルです。見かけはきれいだけどおいしいものでもない。

 ユダヤ人のお料理には、さまざまな材料上、または調理法の規則があります。詳しい説明を聞いているうちに、ふとですが、アラブの世界の事も思い出します。『砂漠に生きた人々は、物が気温の高さのために早く腐るので、これらの規則を作ったのではないだろうか』と、私は考えますが、フランス料理などには見られない規則がたくさんあります。ただ、日本だって江戸時代までは四足を食べないという規則があったわけですから、別に奇異な事ではないです。が、料理を作るに当たって、普通の材料を使えないので、それなりに、お金が余計にかかるということになります。

 私のユダヤ人に関する知識はヘレンさんに会う前と、あった後の書物からの知識といろいろ段階があります。ヘレンさんに会う前は、私の友人がAFS時代にアメリカの(ホスト)両親がユダヤ人で(だから、きっと大金持ちで、)その支援により、ブラウン大学へ留学できたという知識があるのみでした。

 ブラウン大学とは名門女子大だそうです。後年クローズアップ現代で活躍している国谷さんが、卒業をしたとされている大学です。友人はユダヤ人と言うだけで、私たちが『その両親のことを大金持ちである』と想像をすると思っていたのかなあ?

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 またヘレンさんとは別れてから、広瀬隆の赤い楯、など、や、他の著者のフリーメーソン物などを読み、・・・・・現代社会のグローバリズムとは、ユダヤ人が大きな力となって機能をしている模様だ。だから、パレスチナ問題などがなかなか解決しないのだ・・・・と、マッスというか、マクロに物を考えるようになります。

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 だけど、それは、私の晩年の話であって、三十代の頃は、ヘレンさんと言う魅力的な存在を通じてのみユダヤ人問題を考えるので、私の心の中には、ユダヤ人を憎んだり怖れたりする気持ちは芽生えませんでした。

 そのヘレンさんは大変な猫好きでした。ベッティさんはわりとはっきりした悪く言えばがさつなところもあって、「子どもがいないから、あれほど、猫好きなのね」とヘレンさんを評していました。

 そんな言葉を聞くと、彼女が、あれほど、先生に憎まれたのは、本心が現れやすいからだったと言う事も分かってきます。『嫌いだわ』とか、『馬鹿な教え方をしているわ』と言う彼女の本心が、ひょいひょいと、顔に出るのは、授業参観のときから始まっており、余裕のない先生は、授業参観が終わった途端に、ベッティさんの坊ちゃんのひざのところを後ろから蹴ったりしてしまい、その上ミーティング内で、普通の親なら絶対に言わないであろう『坊ちゃんが、女の子のアクセサリーを盗んだ』などと、発言してしまうことに繋がったのでしょう。先生とはより大きなノブレスオブリッジを求められる立場ですから聞いている人はみんな震え上がってしまいます。

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 ヘレンさんは前の赴任地から、二匹の猫を既に帯同していました。そこへ新しい猫が庭に出入りするようになって、その猫が短尾だったので、狂喜雀躍をしてしまいました。短尾の猫は日本にしかいない事に、その頃はなっていたからです。

 そちらはまだ、3ヶ月ぐらいの月齢の太ったふてぶてしいオス猫で、その性格を愛するヘレンさんは、ショウグンと名づけて可愛がっていました。白毛なのに、薄汚れているので、『きっと野良猫だわ。飼い猫にしてやりたい。アメリカに連れて帰りたい』と強く願っていて、彼をなれさせるのに一生懸命で、行くたびにどれほど、その問題が進歩したかを私たちは聞かされました。

 ここで、猫に詳しくない方のために、または猫がすきでも、短尾の猫を飼ったことのない方のために補足説明をしますと、あれはただ、普通の尻尾が丸まっているだけなのですよ。生まれたとき、それが、伸びなかっただけで、あのぽんぽんの中には普通の骨格が隠されているのです。だけど、海外では、あれを、日本人が切ると誤解をされています。そしてよく日本人の残酷さの表れだと象徴的に使われています。それはとても残念な事ですから、ヘレンさんがショウグンを持ってアメリカへ帰国をしてくれるのを私は望みました。

 ところが、そのショウグン(当時アメリカで大人気だったテレビドラマから名前をとっているオス猫)が死んでしまったのです。それがどんなに深くヘレンさんを傷つけたか、そのエピソードがあるからこそ、私はヘレンさんがアウシュビッツが襟である事を知ったのです。そのお話はまた明日にでも・・・・・
     2009年8月27日  雨宮舜(川崎 千恵子)

 なお、日本時間の朝か、午前中にお読みいただく方には、今日は、4時間程度早めに更新をしておりますので、どうか、下のものもご覧を頂きたいと感じます。よろしく。
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