銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

安徳帝の・みそひともじ・に涙する

2017-03-17 22:27:55 | 政治

安徳帝の・みそひともじ・に涙する-1
 今日は歌舞伎座・昼の部を見てきました。7日に夜の部、9日に国立劇場をすでに見ていて、昼の部は見ない予定にしておりました。というのも、義経千本桜、渡海屋、と、大物浦(だいもつのうらと、読むらしい。歌舞伎の外題は、読み下し方が難しい。!!!)は、すでに、一回、見ているのです。28年6月のを見ているのです。現・猿之助が典侍局(ないしのすけと読む)を演じた時です。だから、見ないつもりだったのに、主人が日経新聞に出ていた歌舞伎の劇評を読む様に、教えてくれて、読んだら、大変な好評で、昼の部の方をほめてあるのです。

安徳帝の・みそひともじ・に涙する-2
 で、行くかなとなったのですが、私が買う三階B席と言うのは、すでに、売り切れで、一幕見、切符を買ってみないといけなくて、これが、重労働なのです。でも、まあ、行くかと、3日前に決めて、主人と打ち合わせをして、留守番をして貰って、出かけました。一幕みですが、それで、売って居る全部の演目を、最初に買ってしまうと、第一演目・目は、58で、第二演目目は、8で、第三演目は、2ですから、ほっとしました。こういうナンバーだと、80席あるので、ずっと座ってみることができます。ただし、金額だけを総計すると、三階B席と、同じ値段となります。そして、四階の方が、三階よりも、緒ポイントで、ずっと、冷遇をされます。だから、前売り券を買った方がずっと、いいのですよ。でもね、隣の人と、あるいちポイントで、大共感をし合ったのですが、高齢になると、体調管理が難しくて、前売り券があるのに、その日、体調不良で、出かけられなくて、無駄をする事があるのです。そう、仰る人が居て、私も、同じ理由で、過去に何回も前売り券を、無駄にしてしまって、居るので、『ああ、世の中には、同じ考えの人もいるのだ』と判って、笑ってしまいました。

安徳帝の・みそひともじ・に涙する-3
 さて、一回、見ているので、筋は、すべて知っているので、つまらないだろうと、思って居たのですが、どうしてか、すごくよかったです。アンサンブルが良かったと、思いますし、子役も良かったです。

  歌舞伎の子役は、殺される場合が多くて、なかなか、楽しめないのですよね。たとえば、今、国立劇場で、大評判をとっている、伊賀越え道中双六でも、そういう義理と何とかの板挟みで、子供が殺されるという筋ですし、菅原伝授手習鑑もそうですし、銘木伽羅仙台萩も、そうですよね。だから、芝居上の筋から見ても健気さいっぱいだし、リアルな世界に戻っても、仙台萩など、【まま炊き】と言う有名な場面では、子役が正座して、何十分も待っているので、『なんと、偉いのでしょう』と、前から思ってはいました。

安徳帝の・みそひともじ・に涙する-4

 さて、安徳帝と言う方は、歴史上実在した人物であります。で、二位の尼が、「海の底にも都があります」と、教えたと、平家物語には、有ったと、覚えているのですが、歌舞伎では、浄瑠璃脚本として、「平家が滅亡しましたので、ご覚悟をなさいませ」という典侍局に、安徳帝ご自身が、この言葉を和歌で、語るという設定になっている模様です。本当は、どちらが正しいのは、調べないといけないのですが、本日は、前の夜に、一時間半しか寝ていないので、その調査は、オミットとさせてくださいませ。
 その和歌をお言葉に出す場面は、乳母である典侍局との、アンサンブルが素晴らしくて、感動しました。歌舞伎座で、初めて涙をこぼしましたよ。近隣の席の人もみんな泣いていました。外人で、翻訳機を使って居る人がいて、そのひとも泣いていました。

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安徳帝の・みそひともじ・に涙する-5
 この安徳帝を演じた子役は、旧名市川右近(現在、右団次)が、46歳の時にできたお子さんなのだそうです。4月から小学一年生だと、思う年齢のお子さんです。歌舞伎座のお客はそういうことを良く知っているらしくて、おとうさんに対して長らく、掛けられていた屋号を、使って、「おもだかやー」という声がかかっていました。子役に対して、大向こうがかかるのは、初めて見た現象です。しかも、一度ならず、数度かかっておりました。



 

 


 

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