AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

今から学ぶデス。

2012年10月07日 | やっぱりメタル!!
毎日毎晩紙ジャケリマスター三昧!

さて本日の紙ジャケは、個人的にDEATHのアルバムの中で長年鬼門となっていた5th『INDIVIDUAL THOUGHT PATTERNS』。

1991年に3rd『SPIRITUAL HEALING』ですでに日本盤デビューを果たしていたDEATHだが、次作『HUMAN』で再び輸入盤のみのリリースとなり、本作もリリース当時は同様の扱いであった。
しかし、B!誌レビューの影響か、デスメタルの認知度が上がったせいか、日本で『INDIVIDUAL~』に対する評価が徐々に高まり、DEATHの認知度もグッと上がって、本作は「DEATHの最高傑作!」「テクニカル・デスメタルの最高峰」とまで称されるようになり、後にめでたく日本盤化も実現した。

まぁメンバー編成をみても、KING DIAMONDのアンディ・ラロック(g)、元DARK ANGELのジーン・ホグラン(dr)、SADUSのスティーヴ・ディジョルジオ(b)という、アメリカのその道の猛者どもが集結した、いわゆるスーパー・バンドの様相を呈している。
全10曲でトータルタイムが40分にも満たないが、そこに詰め込まれた情報量は膨大で、息もつかせぬほどの目まぐるしい展開と、溢れんばかりの演奏力が注ぎ込まれている。




ただ、そんな世間の評判にもかかわらず、なぜか私は本作に馴染むことができず長年忌避しつづけてきた。
本作は、とにかく全体的に音のバランスが悪いように思えた。
ジーンのツーバスがやたらと全面に打ち出され、流れに関係なく暴走しているように聴こえ、自由奔放なディジョルジオのフレットレスベース音が真水に注いだ油のように浮いており、全く楽曲に溶け込んでないように感じた。
よって楽曲の輪郭というものが全く頭に入ってこず、何をやっとんのかいな?と理解に苦しんだ。
ま、小生がまだ初期のオドロオドロとしたDEATHの感覚を引きずっておって、ますますテクニカル指向に突き進むDEATHの変革についていけてなかったというのもある。

今回のリマスター処理によって、本作品のバランス面での欠点が見事に改善され、楽曲の輪郭が頭に入ってくるようになった。そして「相変わらずディジョルジオの自己主張が激し過ぎるな」と思いつつも、「DEATHの作品に駄作なし!」という確信に至った。
やはり耳を惹くのは、複雑でテクニカルな楽曲の中でもキラリと光るチャックの理にかなった流麗なるメロディセンスである。楽曲をドラマティックに彩るシンセ効果や、この叙情的なメロディ運びはやはり日本人好みなのかもしれない(但し、決してメロデスとは違う)。

といったワケで現在、今さらながらこの作品を非常に楽しんでいる。


DEATHを好きで本当によかった。

DEATHに会えて本当によかった・・・・・・・・


って、J-POPの歌詞によく出てくる安っぽいフレーズでしめくくってしまい、誠に面目ない。


最後のチャックの爽やかな笑顔がなんかいい・・・・


今日の1曲:『The Philosopher』/ DEATH

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