今週末開催のサマソニ大阪2日目に、メタリカとPerfumeが出るっつー理由だけで参戦を決意してしまったわけだが、タイムテーブル見たら両者の出番が6時間も空くということが判明した。その6時間の間何を見たらいいのかと出演アーティストを色々試聴してみたがピンとくるものがなかなかない。
私は舞洲の炎天下の中、どう過ごせばよいのか!ヘタしたら熱射とタイクツさでおじさん死んでしまうぞ!
で、ふとソニックステージのプログラムを見ると、M.I.A.が出演することに気づいた。
M.I.A.は8年前のサマソニで日本に初上陸しており、私はそのステージを目撃している。
彼女がちょうどデビューしたての頃で、この年1stアルバム『Arular』をリリースしている。これが今は亡き奈良のHMVでフィーチャーされてて、「なかなかパンチのきいた斬新なスタイルだな」と、2000円というお手頃価格なのもあって思わずその場で衝動買いしてしまったのだった。
M.I.A.はタミル系スリランカ人のミュージシャンで、もともと本職はデザイナーだった。本名はマヤ・アルプラガサム。M.I.A.という芸名は「Missing In Action(戦闘中行方不明)」の略で、スリランカで政府に追われる身となった行方不明の父に対するメッセージなのだとか。
彼女自身、11歳のとき内戦状態のスリランカから家族と一緒にイギリスに逃れてきた亡命者である。
スリランカ人といえば、私が浪人の頃、イズミヤの掃除のバイト先にひとりスリランカ人がいて、話しかけても「ワカラナイ」の一点張り。仕事が終わった後にいつも出口を間違えてた姿が実にかわいかったことを思い出す。名前は確かアナンダ・ケピティポラ。数年後、彼は突然路上で倒れて死んでしまったと、事務所の管理のじいさんに聞かされたが、彼もそんなスリランカからの亡命者だったのだろうか?
父親が反政府活動のメンバーで、過酷な環境で育ったこともあってか、やはり彼女の容姿や歌からは戦士たるバイタリティがあふれ出ており、私生活においてもそのじゃじゃ馬ぶりは有名で、デビュー前にどっかのパーティーで言い寄ってきたデーモン・アルバーンに対して、「ちょっと有名だからって、アンタなんかに興味ないわよ!」と啖呵きって撃退したとかいないとか。そういう気の強い部分も音楽性に表れていて、色仕掛けで男を挑発しておいて、近づいてきた者のこめかみに銃を突きつけぶち放つといったようなアグレッシヴさが感じられる。
チェ・ゲバラのような反骨精神に充ち溢れたラップに、自分のルーツをアピールするかのようなヒンズーテイストなバックサウンド。最初の数カ月はM.I.A.の痛烈な表現力に魅了され車ん中で繰り返し聴いていた。
しかし、語尾を「ぁ~~あ!」と上げるワンパターンなヴォーカルスタイルがだんだん鼻についてきて、聴けば聴くほどシロウトくささが浮き彫りになってきた。ラップもよく聴けば平坦さが否めない。
きわめつけは2005年のサマソニでのステージ。ミキサー担当と黒人ダンサーの二人を引き連れた小じんまりした編成で、マヤはシルクの民族衣装みたいな安っぽいいでたちで登場。これが全然ライブ映えしなくって、歌もシロウトに毛が生えたレベル。黒人ダンサーは緊張でヤクでもやってたのか、とり乱したかのようなダンスを展開しだし、酒をあおろうとしたところをマヤにコップを取り上げられたりして、ステージはもうグダグダのコントの様相を呈していた。これが本当にプロのステージかと我が目を疑った。一緒に付き添わせていたツレも「なんじゃこりゃ?」みたいな反応を示しており、なんだか申し訳ない気分になった。
まぁでも、あれから8年も経ったことだし、彼女もそれなりに成長、進化してるとは思うんでちょっくらのぞきにいってみたろかしらんと思ったのだが、その時間帯はちょうどチープ・トリックの出番とかぶってて、その後もメタリカを見に走らないといけないので多分ムリ(なのを紹介してどうする?)。
今日の1曲:『Bucky Done Gun』/ M.I.A.
私は舞洲の炎天下の中、どう過ごせばよいのか!ヘタしたら熱射とタイクツさでおじさん死んでしまうぞ!
で、ふとソニックステージのプログラムを見ると、M.I.A.が出演することに気づいた。
M.I.A.は8年前のサマソニで日本に初上陸しており、私はそのステージを目撃している。
彼女がちょうどデビューしたての頃で、この年1stアルバム『Arular』をリリースしている。これが今は亡き奈良のHMVでフィーチャーされてて、「なかなかパンチのきいた斬新なスタイルだな」と、2000円というお手頃価格なのもあって思わずその場で衝動買いしてしまったのだった。
M.I.A.はタミル系スリランカ人のミュージシャンで、もともと本職はデザイナーだった。本名はマヤ・アルプラガサム。M.I.A.という芸名は「Missing In Action(戦闘中行方不明)」の略で、スリランカで政府に追われる身となった行方不明の父に対するメッセージなのだとか。
彼女自身、11歳のとき内戦状態のスリランカから家族と一緒にイギリスに逃れてきた亡命者である。
スリランカ人といえば、私が浪人の頃、イズミヤの掃除のバイト先にひとりスリランカ人がいて、話しかけても「ワカラナイ」の一点張り。仕事が終わった後にいつも出口を間違えてた姿が実にかわいかったことを思い出す。名前は確かアナンダ・ケピティポラ。数年後、彼は突然路上で倒れて死んでしまったと、事務所の管理のじいさんに聞かされたが、彼もそんなスリランカからの亡命者だったのだろうか?
父親が反政府活動のメンバーで、過酷な環境で育ったこともあってか、やはり彼女の容姿や歌からは戦士たるバイタリティがあふれ出ており、私生活においてもそのじゃじゃ馬ぶりは有名で、デビュー前にどっかのパーティーで言い寄ってきたデーモン・アルバーンに対して、「ちょっと有名だからって、アンタなんかに興味ないわよ!」と啖呵きって撃退したとかいないとか。そういう気の強い部分も音楽性に表れていて、色仕掛けで男を挑発しておいて、近づいてきた者のこめかみに銃を突きつけぶち放つといったようなアグレッシヴさが感じられる。
チェ・ゲバラのような反骨精神に充ち溢れたラップに、自分のルーツをアピールするかのようなヒンズーテイストなバックサウンド。最初の数カ月はM.I.A.の痛烈な表現力に魅了され車ん中で繰り返し聴いていた。
しかし、語尾を「ぁ~~あ!」と上げるワンパターンなヴォーカルスタイルがだんだん鼻についてきて、聴けば聴くほどシロウトくささが浮き彫りになってきた。ラップもよく聴けば平坦さが否めない。
きわめつけは2005年のサマソニでのステージ。ミキサー担当と黒人ダンサーの二人を引き連れた小じんまりした編成で、マヤはシルクの民族衣装みたいな安っぽいいでたちで登場。これが全然ライブ映えしなくって、歌もシロウトに毛が生えたレベル。黒人ダンサーは緊張でヤクでもやってたのか、とり乱したかのようなダンスを展開しだし、酒をあおろうとしたところをマヤにコップを取り上げられたりして、ステージはもうグダグダのコントの様相を呈していた。これが本当にプロのステージかと我が目を疑った。一緒に付き添わせていたツレも「なんじゃこりゃ?」みたいな反応を示しており、なんだか申し訳ない気分になった。
まぁでも、あれから8年も経ったことだし、彼女もそれなりに成長、進化してるとは思うんでちょっくらのぞきにいってみたろかしらんと思ったのだが、その時間帯はちょうどチープ・トリックの出番とかぶってて、その後もメタリカを見に走らないといけないので多分ムリ(なのを紹介してどうする?)。
今日の1曲:『Bucky Done Gun』/ M.I.A.
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