AMASHINと戦慄

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数で殺そう ワン・ツー・スリー

2008年02月12日 | しねしねシネマ

『セブン』を観て衝撃を受け、やたらサイコサスペンスもんにハマっていたヤバい時期があります。

『コピーキャット』もそういう時期に見た映画で、好きな作品のひとつです。

「ヒルサイド絞殺魔ビアンキとヴォーノ」や「ミルウォーキーの喰人鬼ジェフリー・ダーマー」など、過去の歴史的サイコ殺人鬼達の手口を周到な緻密さで模倣する連続殺人魔(コピーキャット)の話。
犯罪心理学者ヘレン博士を演じるシガニー・ウィーバーの体をはった野外恐怖症のパニクった演技もかなり見ものでしたが(紙袋をスーハー吸ったり、最期には「プルプルー!!」とか言ってました)、やはり女刑事モナハンを演じるホリー・ハンターのチビで地味な雰囲気に、キュートなアヒル声で捜査をタンタンと推し進めていく姿が実に印象的でした。ハンサムな相棒ともデキてるのかデキてないのか、微妙な距離を置いて接しているところなんかもクールでいい。
あとカリスマ殺人鬼役をサックスプレイヤーのハリー・コニックJr.がサイコに演じております。
2回目に観たらわかることですが、実は犯人が最初の講演会の場面や、警察署内におるのがわかります。
それとラストのトイレの修羅場の場面で犯人がどこにおるのかがすぐわかってしまいました。私の勘が冴えていたのか、カメラワークが甘かったのかわかりませんが、ナイスなトリックだったと思います。
この作品には妙にどんよりとしたダークな雰囲気があって、たとえば事件とは全然関係ないところで相棒が殉職してしまうところなんかはかなりダークブルーな気分にさせられます。
あと犯罪予告に犯人が送りつけたPCの動画加工ソフトを駆使した猟奇的なメール内容などはかなり気色悪さを醸し出しておりました。

それと洒落てるなと思ったのが、犯人が殺人現場に残したメモが出てくるのですが、そこにはザ・ポリスの曲“MURDER BY NUMBERS”の歌詞が引用されており、モナハン刑事はこの曲を会議室で流し、犯人のメッセージを嗅ぎとろうと試みます。
エンドロールにもこのポリスの曲が流れ、この映画を締めくくる正に雰囲気ピッタリの演出だなぁ~と感心させられました。




そしてこの曲のジャジーなサウンドがいたく気に入った私は、たいして好きでもないくせにアルバム『SYNCHRONICITY』を中古屋で購入してしまったのでした。
全然聴いてないけど・・・




ま、ポリス来日公演中に便乗して、軽く言及しておきました。
最期にその引用された歌詞の一部を以下に紹介しておきましょうか。


殺すことを心に決めた
まずハートを石にしろ
手が殺したいと言っていたら
殺人は芸術になる

数で殺そう ワン ツー スリー
ABCを覚えるくらい 簡単でやさしい



オススメ度:★★★★



今日の1曲:『MURDER BY NUMBERS』/ THE POLICE

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