ビル・ブラッフォードのソロ作品「Feels Good To Me」でゲスト参加して、味付け程度ながらなかなかのインパクトを残してくれたアネット・ピーコックさんのソロ作品「X-dreams」が、ディスクユニオン監修で紙ジャケリマスター化されていたことをを知り(リマスタリング担当は田中一郎さん)、すでに廃盤であったがヤフオクでゲットすることに成功した。
この作品は、72年にレコーディングされたもののお蔵入りとなった#1“ママの秘密料理”及び、74~78年にかけてレコーディングされた楽曲群を1つのアルバムとしてまとめて78年にリリースされたアネットのソロ第2弾である。
録音時期によってセッションメンバーが異なるため、スティーリー・ダン作品ばりの大人数からなるレコーディング・メンバーがクレジットされており、ビル・ブラッフォードをはじめ、日本有数のセッションベーシスト、クマ・ハラダ。カンタベリー人脈からはGILGAMESHのフィル・リーとジェフ・クライン、SOFT MACHINEのスティーヴ・クック、そのマシーン人脈からのサックス/フルート奏者レイ・ウォーレイその他と、プログレファンにとってはまさにヨダレものの豪華面子。
しかし、彼女のソロ作品だからビルのソロ作品と違ってわりと整合感のあるメロディアスな歌が聴けるのかと思いきや、どうやらトーキング・ヴォーカルっつーのは彼女の元々のスタイルだったのね。
ザッパ風アヴァンギャルドな1曲目“ママの秘密料理”からしてかなり起伏の激しいエキセントリックな彼女の歌唱に度肝抜かれた。
我が敬愛すべきドラマー、ビル・ブラッフォードは10分にも及ぶフリーキーな#2“Real & Defined Androgens”で参加しているようで、ソロ作品の時のようなシャープなプレイではなく、クリムゾンの時に近いわりと荒々しいドラミングを披露している。
個人的にはアネットがしっとりと歌う“This Feel Within”のジャジーな雰囲気がお気に入り。
いやしかし、アネットのこの自由奔放なヴォーカリゼーション、おそらく彼女のスキャンダラスな私生活が深く影響しているのだと思われるが、けっこうクセになりますね。
ほぼ定価と変わらない値段(定価\2940)で落札して、この作品果たしてどうなのかと半信半疑だったけど、アヴァンギャルドさと妖艶さをも併せ持つアネットの濃厚な歌声をタップリと堪能でき、なおかつ豪華ラインナップによる極上のセッションプレイも同時に楽しむことができるという、なかなかの掘り出し物であった。
今日の1曲:『Real & Defined Androgens 』/ Annette Peacock
この作品は、72年にレコーディングされたもののお蔵入りとなった#1“ママの秘密料理”及び、74~78年にかけてレコーディングされた楽曲群を1つのアルバムとしてまとめて78年にリリースされたアネットのソロ第2弾である。
録音時期によってセッションメンバーが異なるため、スティーリー・ダン作品ばりの大人数からなるレコーディング・メンバーがクレジットされており、ビル・ブラッフォードをはじめ、日本有数のセッションベーシスト、クマ・ハラダ。カンタベリー人脈からはGILGAMESHのフィル・リーとジェフ・クライン、SOFT MACHINEのスティーヴ・クック、そのマシーン人脈からのサックス/フルート奏者レイ・ウォーレイその他と、プログレファンにとってはまさにヨダレものの豪華面子。
しかし、彼女のソロ作品だからビルのソロ作品と違ってわりと整合感のあるメロディアスな歌が聴けるのかと思いきや、どうやらトーキング・ヴォーカルっつーのは彼女の元々のスタイルだったのね。
ザッパ風アヴァンギャルドな1曲目“ママの秘密料理”からしてかなり起伏の激しいエキセントリックな彼女の歌唱に度肝抜かれた。
我が敬愛すべきドラマー、ビル・ブラッフォードは10分にも及ぶフリーキーな#2“Real & Defined Androgens”で参加しているようで、ソロ作品の時のようなシャープなプレイではなく、クリムゾンの時に近いわりと荒々しいドラミングを披露している。
個人的にはアネットがしっとりと歌う“This Feel Within”のジャジーな雰囲気がお気に入り。
いやしかし、アネットのこの自由奔放なヴォーカリゼーション、おそらく彼女のスキャンダラスな私生活が深く影響しているのだと思われるが、けっこうクセになりますね。
ほぼ定価と変わらない値段(定価\2940)で落札して、この作品果たしてどうなのかと半信半疑だったけど、アヴァンギャルドさと妖艶さをも併せ持つアネットの濃厚な歌声をタップリと堪能でき、なおかつ豪華ラインナップによる極上のセッションプレイも同時に楽しむことができるという、なかなかの掘り出し物であった。
今日の1曲:『Real & Defined Androgens 』/ Annette Peacock