AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

イエマンジャの歌

2011年06月13日 | ♪音楽総合♪
ジトジト雨雨イヤになる。

雨続きのこんな日は、Smokey & Mihoのボサノヴァチックなしっとりナンバー“Summer Rain”ってのもいいかもしれない。

Smokey & Miho - Summer Rain


「季節感なしなしの納豆臭いおっさんスラッシャーがボサノヴァやと!節操なし加減もたいがいにせえよ!」なんて罵声が聞こえてきそうですが、私かてお高くとまってる連中が聴いてるような、ボサノヴァなんちゅー上品な音楽を聴くこジャレた趣味など持ち合わせておりまへん。リサ・オノも知りまへん!

5、6年前だったかな、今は無きニノミヤ無線の閉店前の未開封CD大処分セールで100円でみっけたのが、このSmokey & Mihoの2003年作『人間の土地』というアルバム。
BECKなどでサポートギターを務めてたグレゴリー“スモーキー”ホーメル(当時なんとなくケビン・スペイシーっぽかったので気になる存在ではあった)と、私がその頃ちょうどハマっていたチボ・マットのVo羽鳥美保のプロジェクトユニットなんですが、これがかなりの掘り出しもので興奮しちまった。

スモーキーと美保が、ブラジル音楽への強い共感のもとに立ち上げたプロジェクトらしいんですが、冒頭で紹介した“Summer Rain”こそ日本語歌詞ですが、ポルトガル語の他、キンブンドゥ語で歌うアンゴラ共和国の歌なんかもあって、アルバム全体としてはなかなかワールドランゲージワイドに富んだ内容で、こういった作品にありがちな後半集中力が切れるといった中弛み感もなく、各楽曲の洗練されたクオリティの高さに驚かされる。
ワールドミュージックなんていう大げさなものではなく、この「ちょっとやってみました」な感じがよい。

しかし、CIBO MATTOでのポップで破天荒なラップを歌う羽鳥美保の側面しか知らなかったから、こういったラテン風の歌をもナチュラルに歌いこなせてしまう彼女の声の懐の深さと魅力にまた一段と惹き込まれてしまうのであった。

小型犬の調教やガーデニングにハマってるオシャレな独身生活を過ごしてるOLの聴くようなボサノヴァなんて語る気はありません。てか語れない。
もっと緑生い茂るジャングルの奥地から聞こえてきそうな、熱帯雨林を思わすスピリチュアルな音空間と、美保ちゃんの歌声がただ好きなだけ。



今日の1曲:『Bocoche』/ Smokey & Miho
コメント
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