遅ればせながら、2009年の「AMASHINレコード大賞」を発表したいと思います。
昨年は結局KREATOR、MEGADETH、SLAYER、OUTRAGEなど、原点回帰と騒がれてるスラッシュ評判作には一切手を出さずじまいだった。
いずれもYOU TUBE視聴してピンとこなかったというか(これがいかんのやな。ちゃんと買ってじっくり聴かなきゃね)、私のメタル関心度は年々下がる一方だ。
今年もベスト5まで。新譜を10枚も聴いてないし、まぁ結局は自分が前から好きだから買ったアーティストの作品が選ばれることになるんだが。
もはや私なんかがベストアルバム企画とかやる資格なんてないんじゃなかろうか・・・
でもやっちまうんだなーこれが。
第一位 『Johnny Cliche』/ TICA
#“Femme Fatale”/ TICA
一瞬で吸い込まれる音楽。こういうのは久々。1曲目のタイトル曲で、「あ、これ多分今年のベストアルバムだわ」と直感してしまうくらい、とてつもない魔力を持った作品。
どうやったらこんなシンプルで、美しい空間を持ったフォーキーサウンドが生み出せるのだろう。
しかし、この作品をどの音楽雑誌も取り上げていないことに、マスメディアの人材不足と怠慢を感じてしまう。
てめぇらの耳は節穴か!!まぁ節穴なんだけど・・・・
第二位 『EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX』/ EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX
#“GO ACTION”/ EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX
TICAの新譜を聴くまでは2009年のベストアルバム最有力候補やった。
ファーストインプレッションでは小さくまとまりすぎやなぁ~と、あまり評価してなかったけど、結局そのまとまった感じにハマった。
とにかく、1曲1曲の世界観がとても素晴らしい。森君のコシの入ったスウィンギーなギターワークもますます磨きがかかっている。
“想像の美しい世界”の儚くて浮遊するかのような逃避感は、昨年読んだ丸尾末広描く『パノラマ島綺譚』の幻想的な妄想世界と奇妙にシンクロしてしまった。
まぁEGO-WRAPPIN'と~AND THE GOSIPP OF JAXXとの明確な違いは結局わからずじまいだったが。
第三位 『THE TALL SHIPS』/ IT BITES
#“OH MY GOD”/ IT BITES
実際リリースされたのは2008年だが、日本盤は2009年リリースだったので。
まぁたかが一庶民の個人ブログなんだから細かいことはいいじゃない。
ツーバス多用のクソややこしいプログレメタルがもてはやされる現代、これほどまでに個性的で、ポップでメロディを重視したクオリティの高い作品をこさえるプログレバンドはそうおらんだろう。
とにかく、彼らの印象的で素晴らしいコーラス技を是非堪能してみてほしい。
そして一緒に歌ってみて下さい。きっとハツラツとした気分になるから。
ほんでもって、早くも3月に東京、大阪に再上陸決定!!
昨年の7月に東京まで追いかけていったのはなんだったんだ!?
金返せ!!
第四位 『The Incident』/ Porcupine Tree
#“Octane Twisted/The Seance/Circle of Manias”/ Porcupne Tree
この作品は最近やっと聴いたばかりなんだが、ジワジワと確実にキテるキテますキテいます。
このまま聴き続けると、来週あたりには2位くらいに浮上しているやもしれません。
14曲からなる55分にも及ぶ壮大な組曲構成のDisc1は、随所にフロイドやクリムゾンからのスピリッツが感じとれる壮麗且つスリリングな一大傑作に仕上がっている。
てゆーか中盤はほとんどピンク・フロイドの「ANIMALS」だ。
ロバート・フリップ翁とはほぼ師弟関係にあり、クリムゾン40周年記念盤の5.1chリマスターのミックスを一任された音響オタクのスティーヴン・ウィルソンの職人技ともいえるサウンドプロダクションは、ヘヴィでダークな極上空間を見事に構築しきっている!
ついでのようなDisc2も良曲ばかりで、特に“Bonnie the Cat”のマッシヴ・アタックを髣髴とさせるダークなエレクトロ感に、難解緻密なリズムをいとも簡単に叩きこなすギャヴィン・ハリスンのズッシリと響く卓越したドラミングが、脳内に鬱としたスピリチュアルな恍惚感を与えてくれる。
第五位 『未来浪漫派』/ 人間椅子
#“惡魔と接吻”/ 人間椅子(←アルバム未収録の特典CD曲で申し訳ない)
なんだかんだいってやっぱ人間椅子は人間椅子。ヤマさんはヤマさん。
てかヤマさんて誰やねん?
それについては和嶋慎二氏が連載しているコラム『浪漫派宣言』で詳しく述べてらっしゃいます。
今回の作風も彼の昨今の人生感が大きく反映されていたんですねぇ・・・
繊細というか、和嶋氏はやっぱ奥が深いわ。
だからあんなに感性豊かなギターソロが紡ぎ出せるんですなぁ。
え?リリース当時はクソミソに言ってなかったかって?
いや、だったらさぁ、こんなセンス・オブ・ユーモアに溢れた独自の世界観を持ち、生粋のハードロック精神をも兼ね備えた作品をコンスタントに作れる、袈裟を着たベーシストがメンバーにいるバンドが他にあったら教えてよ!
今日の1曲:『Time Flies』/ Porcupine Tree
昨年は結局KREATOR、MEGADETH、SLAYER、OUTRAGEなど、原点回帰と騒がれてるスラッシュ評判作には一切手を出さずじまいだった。
いずれもYOU TUBE視聴してピンとこなかったというか(これがいかんのやな。ちゃんと買ってじっくり聴かなきゃね)、私のメタル関心度は年々下がる一方だ。
今年もベスト5まで。新譜を10枚も聴いてないし、まぁ結局は自分が前から好きだから買ったアーティストの作品が選ばれることになるんだが。
もはや私なんかがベストアルバム企画とかやる資格なんてないんじゃなかろうか・・・
でもやっちまうんだなーこれが。
第一位 『Johnny Cliche』/ TICA
#“Femme Fatale”/ TICA
一瞬で吸い込まれる音楽。こういうのは久々。1曲目のタイトル曲で、「あ、これ多分今年のベストアルバムだわ」と直感してしまうくらい、とてつもない魔力を持った作品。
どうやったらこんなシンプルで、美しい空間を持ったフォーキーサウンドが生み出せるのだろう。
しかし、この作品をどの音楽雑誌も取り上げていないことに、マスメディアの人材不足と怠慢を感じてしまう。
てめぇらの耳は節穴か!!まぁ節穴なんだけど・・・・
第二位 『EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX』/ EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX
#“GO ACTION”/ EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX
TICAの新譜を聴くまでは2009年のベストアルバム最有力候補やった。
ファーストインプレッションでは小さくまとまりすぎやなぁ~と、あまり評価してなかったけど、結局そのまとまった感じにハマった。
とにかく、1曲1曲の世界観がとても素晴らしい。森君のコシの入ったスウィンギーなギターワークもますます磨きがかかっている。
“想像の美しい世界”の儚くて浮遊するかのような逃避感は、昨年読んだ丸尾末広描く『パノラマ島綺譚』の幻想的な妄想世界と奇妙にシンクロしてしまった。
まぁEGO-WRAPPIN'と~AND THE GOSIPP OF JAXXとの明確な違いは結局わからずじまいだったが。
第三位 『THE TALL SHIPS』/ IT BITES
#“OH MY GOD”/ IT BITES
実際リリースされたのは2008年だが、日本盤は2009年リリースだったので。
まぁたかが一庶民の個人ブログなんだから細かいことはいいじゃない。
ツーバス多用のクソややこしいプログレメタルがもてはやされる現代、これほどまでに個性的で、ポップでメロディを重視したクオリティの高い作品をこさえるプログレバンドはそうおらんだろう。
とにかく、彼らの印象的で素晴らしいコーラス技を是非堪能してみてほしい。
そして一緒に歌ってみて下さい。きっとハツラツとした気分になるから。
ほんでもって、早くも3月に東京、大阪に再上陸決定!!
昨年の7月に東京まで追いかけていったのはなんだったんだ!?
金返せ!!
第四位 『The Incident』/ Porcupine Tree
#“Octane Twisted/The Seance/Circle of Manias”/ Porcupne Tree
この作品は最近やっと聴いたばかりなんだが、ジワジワと確実にキテるキテますキテいます。
このまま聴き続けると、来週あたりには2位くらいに浮上しているやもしれません。
14曲からなる55分にも及ぶ壮大な組曲構成のDisc1は、随所にフロイドやクリムゾンからのスピリッツが感じとれる壮麗且つスリリングな一大傑作に仕上がっている。
てゆーか中盤はほとんどピンク・フロイドの「ANIMALS」だ。
ロバート・フリップ翁とはほぼ師弟関係にあり、クリムゾン40周年記念盤の5.1chリマスターのミックスを一任された音響オタクのスティーヴン・ウィルソンの職人技ともいえるサウンドプロダクションは、ヘヴィでダークな極上空間を見事に構築しきっている!
ついでのようなDisc2も良曲ばかりで、特に“Bonnie the Cat”のマッシヴ・アタックを髣髴とさせるダークなエレクトロ感に、難解緻密なリズムをいとも簡単に叩きこなすギャヴィン・ハリスンのズッシリと響く卓越したドラミングが、脳内に鬱としたスピリチュアルな恍惚感を与えてくれる。
第五位 『未来浪漫派』/ 人間椅子
#“惡魔と接吻”/ 人間椅子(←アルバム未収録の特典CD曲で申し訳ない)
なんだかんだいってやっぱ人間椅子は人間椅子。ヤマさんはヤマさん。
てかヤマさんて誰やねん?
それについては和嶋慎二氏が連載しているコラム『浪漫派宣言』で詳しく述べてらっしゃいます。
今回の作風も彼の昨今の人生感が大きく反映されていたんですねぇ・・・
繊細というか、和嶋氏はやっぱ奥が深いわ。
だからあんなに感性豊かなギターソロが紡ぎ出せるんですなぁ。
え?リリース当時はクソミソに言ってなかったかって?
いや、だったらさぁ、こんなセンス・オブ・ユーモアに溢れた独自の世界観を持ち、生粋のハードロック精神をも兼ね備えた作品をコンスタントに作れる、袈裟を着たベーシストがメンバーにいるバンドが他にあったら教えてよ!
今日の1曲:『Time Flies』/ Porcupine Tree