AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

ドイツのスケバンスラッシュ

2010年01月29日 | やっぱりメタル!!
ちょうど昨年の今頃に当ブログで紹介し、奇遇にも昨年10月に初来日が実現してしまったサビーナ嬢(旧姓クラッセン)率いるジャーマンスラッシュバンドHOLY MOSES。
おまけに来日記念盤とばかりに初期作品7タイトルが日本盤紙ジャケリマスターで再リリースされるという、ありえないことまで実現している。
で、今回やっと過去に唯一日本盤リリースされ、私が血眼になって探していた3rd「THE NEW MACHINE OF LIECHTENSTEIN」と、4th「WORLD CHAOS」の2枚を購入。

3rdにハマる予定が意外にも4thの方にハマってしまい、現在ヘビロテ中。
この頃にようやく演奏力もいい感じにまとまってきて、サウンドプロダクションもより向上している。

とにかくアンディ・クラッセン(サビーナの前夫)のザクザクと迫りくるアグレッシヴなリフワークが凄まじい!
1曲目のタイトルナンバーからスレイヤーばりの攻撃性を披露。
タンカードのような能天気かつハードコアなノリの曲もけっこうあり、スラッシュフリークスのツボを突く、馴染みやすいリフがひっきりなしに繰り出され、気がつくと頭が上下に動いてしまっている。
S.O.D.からの影響が窺えるコール&レスポンス系の“Deutchland”や“Jungle Of Lies”などはライヴでかなり盛り上がりそうだ(やっぱ大阪公演いっとけばよかったかなぁ)。



あと、デッド・ケネディーズのカヴァーなど、ユルい面も見せている。
ビックリこいたのがビースティ・ボーイズの名曲“Fight For Your Right”を、あのへちょいギターソロまでまんまカヴァーしている。

ちなみに今作は、後にガンマ・レイ~ハロウィンを渡り歩くことになるドラマー、ウリ・クッシュのホーリー・モーゼスにおける最期の作品となった。

3rdは『New Machine』というコミックをテーマにしたコンセプトアルバムということだが、人間椅子作品でいう「無限の住人」みたいなものなのかな?
当時のLP盤に付いていたのであろう内袋+付録の10ページに渡るコミック小冊子まで封入してあるという懲りようだ。
たかがいちジャーマンスラッシュバンドに対してとは思えないほどの施しようである。
こんなの購入するのは一部のスラッシュマニアだけだろうに・・・
これで定価2000円は安い!安すぎる!!



この商売っ気のなさ・・・キングレコードにも是非見習って欲しいものである。

ちなみに今回のホーリー・モーゼスの対訳を手掛けていらっしゃるのが、メイデンのライヴやブログなどを通じてお知り合いになった優さんであることを申し添えておく。
短期間の内に約6作分の対訳をこなされるという、その豪腕には敬服するしかない。
今回ヴォーカルが女性なだけに、女言葉にするかどうかで悩まれたそうですが、あのダミ声で「中流階級なんて全員くたばっちゃいなさいよ!!」ってなってたらそれはそれでおもしろいかも・・・



今日の1曲:『PANIC』/ HOLY MOSES
コメント (2)
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