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AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

X+-(エクスタシー)

2007年11月23日 | ♪音楽総合♪
さてみなさんはレコード屋さんで上の水色のCDを見て、果たしてジャケ買いすることができるでしょうか?

このやる気なさそうなジャケットのアルバムは、先日我が家に届けられたスティーリー・ダンの一番売れなかった2ndアルバム『COUNTDOWN TO ECSTACY』にございます。

この前の方で椅子に座って日向ぼっこでも楽しんでいるような裸の3人を見て「エクスタシー」なんて感じられるでしょうか?
ちなみに椅子に座る順番を待ってるかのような後方のエクトプラズムみたいな人影が見えますが、これは「メンバーが5人いるのに、ジャケットには3人しか描かれていないのはおかしい」とレコード会社側が勝手にオリジナルのカヴァー画に数人を書き加えたものらしい。

とまぁ、なにかと不細工で小評価な作品なんですが、いやいやどうして、本作は初期の名作の1つとして数えられるべきアルバムだと思うんですよね。


まず1曲目“菩薩”でのジャムバンド然としたペッチペチな演奏がカッコよい。
ダイアスとスカンク・バクスターの弾きまくるギターワークに、ドナルドのキーボードとの掛け合いが終盤になるにつれ徐々にアンサンブルを強めていく展開が素晴らしい。



#2“Razor Boy”のビブラフォンの上品な音色が曲全体を優雅に包み込むこのジャズサウンドは、極上のAOR空間を生み出しているし、#4“Your Gold Teeth”のこれぞダン!な卓越した演奏の響き、ラストの木目細かなバンドアンサンブルに悶絶します。
#6“Show Biz Kids”に関しては、女性コーラスがループする中、ゲストのリック・デリンジャーのギターが終始スライディングしまくっているだけの楽曲で、シングルカットしてもそりゃヒットせんだろうと言いたくなるが(この作品の敗因曲?)。
ラストを飾るスリリングさが魅力の#8“King Of The World”では、人差し指だけで弾けそうなキーボードのシリアスなメロディーラインが実に印象的であります。



このアルバムをあまり気にもとめてなかったそこのアナタも、是非もう一度この作品をじっくり聴き込んでみてください。
ひょっとすると、突如あなたの中で「エクスタシーへのカウントダウン」が始まるやもしれません。
え?「最近ようやくハマったアンタに言われんでもわかっとるわい!」ですって?

どうもすいやせん。




今日の1曲:『Your Gold Teeth』/ Steely Dan
コメント
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