「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

スクールミーティング

2005年03月11日 | 子ども・教育
 先日、スクールミーティングと称して、文部科学省の職員が来て、授業を参観したり、子供たち、教職員、保護者と直接対話し、意見を聴くという会が村の小学校で行われた。めったにない機会でもあるし、仕事のやりくりをつけて行ってみた。
 国際比較で学力テストの順位が低下したことなどから、学力低下がますます言われ、ゆとり教育、総合学習の見直しなどが言われていることが気になっていた。そもそも、詰め込み教育の反省や、自ら考える力を養うことなどを目的に総合学習が導入されたわけだけど、実際、子供たちを見ていると、地域のことを学んだり、お年寄りと触れ合ったり、総合学習の枠組みの中で、とても有意義な体験を多々させてもらっているなと感じている。教材探しが難しかったり、教員の力量が問われたりする面もあり、評判が悪い向きがあるようだけど、まだ始めたばかりなのに、うまくいかないところに足を引っ張られて、見直しうんぬんというのはどうかと思う。ぜひ今後ともしっかり続けてほしいということなど、幾つか意見を言わせてもらった。
 最後に意見を言った人が、そもそも何のための教育か、子供たちが生きていくのに必要な力を身に着けるためではないか。国際比較で点数が悪かったからといって、国のメンツのための教育か、文科省のメンツのための教育かと、かなりきついことを言っていた。私は田舎の人はもっと遠慮した物言いをするものだと思っていたので、ちょっとびっくりしたけど、ぜひ大臣に聴いてほしい言葉だと思った。
 全国各地、300校ほど回るそうだが、きっといろいろな意見が出ることだろう。霞が関にいては聞こえない、より子供たちに近いところからの意見にしっかり耳を傾けて、ただ聴くだけではなく、それをぜひ実際の教育改革に反映させてもらいたいものだと思う。

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2 コメント

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はじめまして (ききょう)
2005-03-15 11:36:20
教育の話,興味深く読ませてもらいました。小3の娘が知的障害があるのですが、友達が大好きでそれなりに社交的なので養護学校へ行かせるのはどうかと思い思い切って環境の良い田舎暮らしを求め現在のところへ引越し地域の小学校に通わせています。一年になった時教科書を見てビックリしました。しまじろうが出てくるのかと思うほど漫画チックで「ゆとり(?)」を感じました。授業内容もたまたまうちの子にとってはありがたく、普通小3にもなるとついていけず特殊学級での勉強がほとんどになるのですが、地域の老人ホームへ行ったりそのためにお楽しみ会の練習に参加したり、お菓子作りをしたりと、私の小学校の時には考えられない授業が多いです。そのおかげだと思います、子供はクラスの一員として居心地よく通うことが出来ています。でも今度、したの子が今一年生入学の時心配になりました、下の子は勉強はそれなりにでき、それなりに身に付けて,上のこの分まで自立してもらわないと困るのです。親の勝手ですが,帰宅時間が遅くなっている分学校での時間を有意義に過ごしてもらいたいと思います。塾へ行かせればいいのでしょうが、主人は失業中で・・・あ~問題多き私です。
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コメントありがとうございます (Aki)
2005-03-15 23:41:56
 ききょうさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

 障害を持ったお子さんがクラスの一員として居心地よく過ごしていらっしゃるとのこと、すごくうれしく思いました。きっと、そのクラスはすてきなクラスなんだろうなと思います。ほかのお子さんたちも、きっと自然にいろいろなハンディキャップを持った人たちに対する思いやりを身に着けていけることでしょうね。

 やはり、地域に当たり前にいろいろな人たちが共に生活していることによって、当たり前に接することができるようになると思っています。知らないことによって、偏見が生まれ、差別が生まれるのだと思います。そんな意味でも、ききょうさんのお子さんが地域の小学校に居心地よく通っていることは、すてきなことだと思います。

 それで、下のお子さんですが、きっとお母さんが思っている以上に、自分がしっかりしなくてはいけないと、今はまだ幼くても、そう思いながら成長していくのだろうなと思います。

 それにしても、今は入学早々から塾を考えなければいけないような状況なんですか? こちらは何年か前まで、塾もなかったような田舎なので、普通に子供たちは学校での勉強だけです。
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