「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

防災訓練

2005年09月04日 | 田舎暮らし
 どこでもやっていると思うが、村でも例年、防災の日近辺の日曜日に、各自治会単位で防災訓練が行われている。メニューも毎年一緒で、消化器を使った消火訓練と、消火栓からの放水訓練が行われる。あちこちの災害のニュースを聞くたびに、ここだって、地震や大雨による崖崩れなども考えられるし、いざというときのことは真剣に考えておかないといけないと思うが、訓練自体はかなり形式的な感がある。
 ところが、放水訓練のときに、今回は一人で筒先を持つ役をやることになった。以前も一度やったことがあったので(そのときは二人だった)、気楽な気持ちで持っていたら、ものすごい水圧に振られて、いきなり、みんなが見ているほうに向かって放水してしまった。すぐに近くで見ていた男性が一緒に持って、反対方向に振ってくれたので、事なきを得たが、本当に体全体でしっかり抱えていないとだめだということがよく分かって、いい経験になった。
 消火訓練も、今年やった人は遠くから遠慮がちにかけていたので、ちゃんと消えなかった。例年の訓練だからと、半ば義務的・形式的にだけ参加しがちだけど、やっぱり実際にそういう場面に遭遇したときのことを考えながら参加しないと、意味がないなと思った。

 火事に対する訓練が中心だけど、ここの場合、急傾斜地なので、やっぱり崖崩れが心配。この集落の中を通る村道では、今年の春先、冬の間、道路拡張工事をしていたところが、工事が終わって、ようやく通れるようになったと思ったら、路肩が崩れて、道路全体が十数メートルにわたって陥没してしまい、ずっと全面通行止めになっていた。いつかの事故みたいに、たまたま落石の直撃を受けてしまうことだってありうるし、災害の危険はそこらじゅうにある。自然災害自体は人間の力では避けられないけれど、被害を最小限に抑える備えはしておかないといけないなと思う。

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