「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

リニア計画中止を求める署名

2011年06月27日 | リニア新幹線
 信毎にも紹介されましたが、伊那谷の有志でリニア新幹線計画の中止を求める署名活動を始めました。
http://www.shinmai.co.jp/news/20110626/KT110625ATI090001000.html

 署名用紙はこちらからダウンロードできます。情報拡散と署名にご協力お願いします。

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私たちはリニア中央新幹線計画の中止を求めます。
        (署名呼びかけ文)

風景がひとの心に与える影響は大きい。
小渋川のむこう、遠く谷の奥に赤石岳が見えた。
きれい。
脳のなかで何かが分泌されたようだった。
ここに、大山脈を貫くトンネルが口を開ける事と、それにまつわるエトセトラは、
人々の暮らしに何をもたらすのか。
トンネルが掘られたら水がそこからぬけてしまう。湧水がかれる。
想像してみよう。この大開発により、犠牲になるものはとてつもなく大きい。

大鹿(注)は、この開発に巻き込まれる多くの人里の、ひとつの象徴にすぎない。
すぐそこに、人の暮らしの危機がせまっている。

リニアは本当に“夢の乗り物”でしょうか?
説明不十分なまま、考える余地なく通されてきた過去の公共事業の数々。『国策』とよばれる印籠は、人々に何を強いてきたのでしょうか。3・11の震災から私たちは学ばなければいけません。予測できない自然の脅威と、技術で制御できない力。それはもはや人類の手には負えません。今回の原発事故が私たちにもたらしたものは一体何でしょうか。
リニア新幹線については、2010年3月から国の審議会において議論されてきましたが、今年5月12日に最終答申が出され、それに基づいて同月26日に南アルプスを貫くルートが整備計画決定され、27日には国交省からJR東海に建設指示書が手渡されました。しかしそれは『3・11』以降、世の中のエネルギーへの意識が変化し、リニア構想自体に数多く疑問の声が寄せられている中でその意見は反映されることはなく、また沿線住民への説明などは全く不十分なまま出されたものです。いまリニアは過去の原発の推進がそうであったように、国民の真の認知のないまま計画が進んでいます。
このリニア問題を私たちだけのものでなく、全国的な問題としてその必要性や問題点などを一緒に考えていただきたいと思います。
「リニアは私たちの未来に、本当に必要なものでしょうか。」
そしてそれは、かけがえのない自然を壊してまで造らなくてはいけないものなのでしょうか。沿線の水源の問題、電磁波の影響、トンネル出口(予定)のがけ崩れへの懸念、電力供給(原発が何基も必要といわれる)、廃土の行方など、問題は山積み、説明も不十分なのにこの事業がなかば強引に推し進められるのは一体なぜなのでしょうか。復興に全力を挙げ生活スタイルを見直さなければいけない今、リニア構想は時代に逆行しているとしか思えません。「より早く、より便利に」ではなく、自然と共生し、安心・安全に暮らせる未来を私たちは望んでいます。(注:長野県大鹿村は南アルプスのふもとに位置する。)
2011.6月 ~NO!リニア連絡会~

リニア中央新幹線計画中止を求める要望書

リニア新幹線については、2010年3月から国の審議会において議論されてきましたが、今年5月に最終答申が出され、それに基づいて同月26日に南アルプスを貫くルートが整備計画決定され、27日には国交省からJR東海に建設指示書が手渡されました。しかしそれは、『3・11』以降、世の中のエネルギーへの意識が変化し、リニア構想自体に数多く疑問の声が寄せられている中でその意見は反映されることはなく、また沿線住民への説明などは全く不十分なまま出されたものです。
いまリニアは過去の原発の推進がそうであったように、国民の真の認知のないまま計画が着々と進んでいます。
南アルプスには貴重な動植物が多数生息しています。また「山は、水がめである」といわれますが、トンネルを掘れば水が出るのは明らかです。水の流れが変われば水源の確保は難しくなりますし、生態系にも影響します。自然破壊により失ったものは、もはや人間の力では修復できません。多くの犠牲を払ってまでこのリニア新幹線が私たちの生活や未来に本当に必要なものだとは思えません。「より早く、より便利に」ではなく、これからは自然と共生し、安心・安全に暮らせる未来を私たちは望みます。
よってここにリニア中央新幹線計画中止を求める事を、賛同者の連名をもって申し入れます。                 2011.6月 ~NO!リニア連絡会~


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 また、飯田リニアを考える会では、飯田市、下伊那郡内の首長や議員など公職にある人たちにリニアについての公開アンケートを送付した(うちにも送られてきた)。アンケートは経済性や安全性、環境への影響など、20の質問項目によってリニアに対する考え方を問うもの。7月2日締め切りで、結果も公表される。
http://sbc21.co.jp/my-cgi/sbc_news.cgi?page=seventop&date=20110624&id=0175010&action=details

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