「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

第15回リニア対策委員会

2016年04月20日 | リニア新幹線
 今日はリニア対策委員会があった。前回3月の対策委員会では、道路改良など影響対策についての住民説明会を4月下旬(27日で調整中という話だった)に開催したいという話があって、その時点での説明内容を聞いて意見を言う形だったが、今回も4月27日の説明内容を聞くものだった。事務局がこれまでの協議を踏まえて内容を10項目に整理していて、それに基づいての説明。項目の内容は1.松川インター大鹿線の改良について、2.赤石岳公園線の改良について、3.国道152号の車両通行対策について、4.村道改良計画について、5.発生土の仮置き計画と工事用車両の平準化について、6.環境影響対策について、7.地域との連携について、8.変電施設について、9.項目1~6、8のスケジュールについて、10.送電計画について。

 説明内容については前回とほぼ同様のものが多かったが、より詳細になったものもあった。松川インター大鹿線の四徳大橋の前後のすれ違いのための待機に関して、トンネル内に車列ができて危険ではないかという前回の委員意見に対して、車列は最大7台、70メートル程度とのことで、交通誘導員か信号で制御することやトンネル内の安全対策例が示された。また前回、国道152号線の迂回ルートで大西桜橋を使いたいという話が出て驚いたが、さすがにそれは理解されないということで、今回は仮橋を三つ架けることを検討するという話になっていた。あるいは、赤石岳公園線の改良では、拡幅箇所が減ったり、また福徳寺前の迂回については、2つの案が示されて、まだこれからという感じだった。それでも、赤石岳公園線の改良は工事説明会を経て初夏から取りかかりたいとのこと。
 リニア本体工事については、6月末くらいには発生土仮置き場のいろいろな法手続きの協議が終わる見込みなので、その後、工事説明会を開催し、第二四半期のうちに着工したいという、これまで同様のスケジュールが示された。このことに関しては、松川インター大鹿線の改良など影響対策を先に着手すべきで、どう考えても順番が逆なのだけど、今日もその点を村長が質したのだけど、JRとしては先に南アルプスのトンネル工事にかかりたいという姿勢を変えなかった。赤石岳公園線の改良などは工事用の資機材搬入車が通るための改良なので、当然すべて改良が終わってからの工事になるものだと思っていたのだけど、それもピーク時を想定した改良なので、全部の改良が済まなくても工事は始められるという言い方だった。小渋川左岸の迂回ルートにしても、住民理解の前提になる話なのに、正式決定する前に工事を始めたいとのこと。そんな筋の通らない話で多くの住民の理解が得られるとは思えない。

 以前から対策委員会の中でも何度か聞いていた伊那山地の水収支解析が2日前に公表された。当然、今日の説明の中にもあると思っていたら、なかったので、質問したところ、村がまとめた項目の中になかったので入れなかったとのこと。大鹿村では大河原水源、青木川、青木川支流の3地点の解析結果が出ていて、大河原水源は影響ないものの、青木川、青木川支流では、年平均で5~7%、渇水期には青木川支流で18%減水する解析結果となっている。これも住民説明会で説明すべきことだと思う。そのほか、事後調査やモニタリングの調査結果の公表方法についても委員から質問が出た。

 そういうわけで、来週4月27日(水)午後7時~ 大鹿村交流センターで、道路改良等の影響対策についての住民説明会が開催されます。
 また、その直前4月25日(月)と26日(火)には議会報告会もあります。


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