「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

鹿のしわざ

2006年05月09日 | 田舎暮らし
 先日定植して、自然の雨でたっぷり灌水してもらって、さあ、これから活着というところで、今朝はこのありさま。レタス何株か、ブロッコリー何株かが鹿に食われて、中心部を少し残すのみの状態になって、引っこ抜かれて横になっている。何株かといっても、家庭菜園だから、そんなにたくさん植えているわけではないので、甚大な被害(ブロッコリーなんて、3株しか植えていないので、全部やられた)。食害の程度がましなものは、また葉が出てきて、小さいレタスにはなるが、どうするか。また、わざわざ遠くの種苗店まで買いにいくとしたら、ガソリン代を考えたら、かなり高くつくし、再び鹿にやられないという保証もない。
 もちろん一応鹿よけの網は張り巡らしてある。でも、たるんで低くなっているところとか、人の出入りを考えて、少し空いているところがあるので、そういうところから入ったんだろうな。本当にがっくり来る。
 畑ばかりか、先日もう2~3日と思って採らなかったタラの芽もかなり食べられていて、さらに今年はワラビまで食べられていた。ワラビはあくも強いし、今まであまり食べているようすはなかったのに。
 鹿、猪、猿など、山間地の畑は日本中どこでも獣害が深刻で、しかも担い手の多くは高齢者だから、意欲をそがれてしまいがちながらも、草ぼうぼうにしておくわけにもいかなくて、毎年獣害対策をあの手この手と考えながら耕作を続けているというのが実態だろう。どの動物からも完全に守ろうと思ったら、高圧の電流が流れる線を何段にも張り巡らした柵で囲うしかないだろうと思う(低いと鹿は飛び越える。網だけだと猪は掘ってくぐる)。まるで人間のほうが柵の中に入った「動物園」状態になってしまう。(信州大河原村の「動物園」の項にも書かれている)

追記 飯田市美術博物館自然部門地域史研究事業ニュースレターHEUREKA! INADANI(PDF)というのを見ていたら、ニッポンシカシラミバエというとてもユニークな昆虫の話が出ていた。ついでにGoogleで「ニッポンシカシラミバエ」を検索したら、「長野県で最も鹿が多いと噂される下伊那郡大鹿村」という文言に出会ってしまった・・・。

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2 コメント

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Unknown (名無し)
2013-01-15 19:43:53
猪や鹿などの獣害対策に日本オオカミ協会ホームページの"Q&A"にあるように狼の導入を!
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Unknown (Aki)
2013-01-15 21:21:57
オオカミの導入のメリットは分かりますが、日本では難しいのではないかと感じています。
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