昨日は飯田市で行われた高山植物保護シンポジウムに行ってきた。あいにくの雨降りで、家を出る少し前にはうちの周囲は雪に変わり、下りていく途中から雨に変わったものの、上の方は白い。冷たい風も吹いて、冬に逆戻りしたような寒い日だったけど、会場はしっかり満員だった。
南アルプスの三伏峠のお花畑などが主にシカによる食害で無残な状態になっているという話は、子供たちが中学校で小河内岳に登った3年ほど前から耳にしていて、写真なども見ていたけど、改めてパネラーの人たちの報告を聞きながら、深刻さを実感する。いわゆる高山植物だけでなく、櫛形山ではアヤメの大群落が消えたとか、緑に覆われていた所が1年で裸地化してしまった写真など、本当に生態系の破壊の大きさには愕然としてしまう。実際うちの周囲でも、以前は普通にあちこちにあったオニユリが全く見られなくなったし、そういえば、うちの田んぼの辺りにあったアヤメも見なくなった。
高山植物の激減の原因として、人による踏み荒らしや盗掘とシカの食害の二つの問題を取り上げ、会場からの質問、総合討論では人のモラルの問題の話に終始したけど、深刻さの度合いはシカの方がはるかに大きいのではないかと、ここに住んでいると感じる(もちろん農業被害なども大きいし)。大鹿村の人口は1200人台だけど、シカは3000頭だそうだ。
基調講演の白籏史朗さんのお話では、南アルプスの高山植物は北アルプスより種類が多いのだそうで、北アルプスにあるものはほとんど南アルプスにもあるけれど、南アルプスにあって、北アルプスにないものが幾種類もあるのだとか。過酷な高山の環境に耐え、それこそ氷河時代から生き抜いてきた本当に貴重な植物たちなのに。これを守れなくては南アルプスを世界自然遺産になんて全くお話にならないよなと思う。
お花畑を防護策で囲うのは、それなりに効果が出てきているみたいだけど、復活してきているものと、そうではないものがやはりあるとか。シカの増加自体を抑制できなければ、抜本的な解決にはつながらないと思うけど、本当に何か有効な方策はないものかな。
追記:櫛形山のアヤメが咲かなくなったことついては、温暖化など、いろいろな原因が考えられるそうです(コメントもご覧ください)。シカの食害が原因であるかのような書き方になってしまって、すみません。何せうちの周囲はシカだらけなので・・・。
南アルプスの三伏峠のお花畑などが主にシカによる食害で無残な状態になっているという話は、子供たちが中学校で小河内岳に登った3年ほど前から耳にしていて、写真なども見ていたけど、改めてパネラーの人たちの報告を聞きながら、深刻さを実感する。いわゆる高山植物だけでなく、櫛形山ではアヤメの大群落が消えたとか、緑に覆われていた所が1年で裸地化してしまった写真など、本当に生態系の破壊の大きさには愕然としてしまう。実際うちの周囲でも、以前は普通にあちこちにあったオニユリが全く見られなくなったし、そういえば、うちの田んぼの辺りにあったアヤメも見なくなった。
高山植物の激減の原因として、人による踏み荒らしや盗掘とシカの食害の二つの問題を取り上げ、会場からの質問、総合討論では人のモラルの問題の話に終始したけど、深刻さの度合いはシカの方がはるかに大きいのではないかと、ここに住んでいると感じる(もちろん農業被害なども大きいし)。大鹿村の人口は1200人台だけど、シカは3000頭だそうだ。
基調講演の白籏史朗さんのお話では、南アルプスの高山植物は北アルプスより種類が多いのだそうで、北アルプスにあるものはほとんど南アルプスにもあるけれど、南アルプスにあって、北アルプスにないものが幾種類もあるのだとか。過酷な高山の環境に耐え、それこそ氷河時代から生き抜いてきた本当に貴重な植物たちなのに。これを守れなくては南アルプスを世界自然遺産になんて全くお話にならないよなと思う。
お花畑を防護策で囲うのは、それなりに効果が出てきているみたいだけど、復活してきているものと、そうではないものがやはりあるとか。シカの増加自体を抑制できなければ、抜本的な解決にはつながらないと思うけど、本当に何か有効な方策はないものかな。
追記:櫛形山のアヤメが咲かなくなったことついては、温暖化など、いろいろな原因が考えられるそうです(コメントもご覧ください)。シカの食害が原因であるかのような書き方になってしまって、すみません。何せうちの周囲はシカだらけなので・・・。
株が少なくなりましたが 株はあります。
しかし ココ2年ほど前から 花が咲かなくなりました。
それが シカの食害によるものか 気温の上昇等 環境変化によるものか
他の植物が浸食してきているその理由は・・・
まだ 何も答えが出ていない状況で 現在も調査中です。
シカの問題にしても 本当に頭数が増えているのか 正確なデータは取られていないんですよ。
必ずしもシカが増えているとは言いきれない状況で シカの食害説が一人歩きしています。
これは おそらく 櫛形山の問題だけではなく
どこの山でも言えることです。
少なくとも 山梨県内において 信用のおける正確なデータは まだありません。
県の環境研ですら 正確なデータを持っていません。恥ずかしいことです。
ごめんなさい。ついつい・・・力が入ってしまいました。
原因についても、確かに何者かに食べられた痕跡はあるけれども、実際にはさまざまな原因があるとも書かれていました。
ただ、大鹿村の状況をいえば、明らかにシカは増えていると思います。
シカの行動半径はかなり広いことが分かってきているそうなので、正確な頭数調査は本当に難しいだろうし、それで糞の調査なども実施されているのですよね。
でも、村内の至るところでシカの群れを見かけますし、柵なしに安心して畑を作れるところは村内に多分なくなってしまいました。
植生を見ても、本当にシカの忌避植物ばかりが目立つように思います。
株が残って再生できるものは、まだいいと思うのですが、有効な対策が打てないままで時間が経過すると、本当に貴重な植物までがなくなってしまうのではないかと心配になります。