「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

釜沢・水平ボーリング調査

2015年02月09日 | リニア新幹線
 前回リニア対策委員会について書いたブログの中で触れたように、釜沢地区では水平ボーリング調査が始まっている。当初、地権者の了解だけで、それも説明不十分なまま始められようとしていたらしいが、そんなことでは困るということで、ちょうどリニア対策委員会が行われた日に釜沢では水平ボーリング調査の説明会があったそうだ。そこでいきなり「明日から24時間体制で」と言われたという。
 すれ違い:リニアと暮らし/5 大鹿・釜沢地区 「JRは説明不足で性急」(毎日新聞)

 ボーリングの場所は非常口として示された場所から少しずれていて、集落にやや近くなっている。




 釜沢ではJR東海がリニアを自費でつくると発表した直後の2008年にも1㎞の水平ボーリングが行われていて、その後もアセスの調査で村内の複数箇所で垂直ボーリングも行われたりしている。しかし、今度のボーリングは認可を受けて着工に向けた、設計のための調査だ。説明会では「住民の理解がなければ着工しない」と言っていたが、着工というのはどこから言うのか。リンクした記事によれば機材の搬入は事前説明抜きで朝の通勤時間帯に行われたという。そこで生活している住民への配慮を欠く、国交大臣が求めた「丁寧な説明」とは程遠い姿勢だ。24時間体制については「日中だけにすべきだ」という意見が相次いだけど、試験的に24時間やらせてほしいという話になったそうだ。そこで騒音測定などをして、大した数字ではないから、やはり24時間やらせてほしいと迫られるのではないかと危惧する(2008年のボーリングの際は、24時間続く音に子どもが夜寝付けなくなったということもあったそうで、そのとき集落を離れた家族もいる)。この先もこんな形でどんどんなし崩し的に工事が進められていくのではないかと住民もますます疑心暗鬼になってしまう。そんなやり方では到底、住民の理解は得られない。

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