「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

植物講座

2011年09月10日 | 自然・環境
 今日は100年先を育む会主催の「オオシカ谷の植物講座」という催しに出かけてきた。飯田美博の学芸員をされている蛭間さんに、まずは樹木の見分け方という基本的なところを教わったり、リニアが明かりで通過すると思われる小渋川上流部と、身近なところとして大西公園~大磧神社界隈で調査していただいた結果などをお聞きした後、実際に大磧神社まで歩きながら植物を見てきた。
 大鹿村は、上は3120mの赤石岳から、小渋線と岩洞の分岐の松除橋のところは618mと、標高差がすごくあるので、高山帯から亜高山帯、針広混交林帯、落葉広葉樹林帯、モミ・ツガ林帯、落葉樹林帯、さらにアラカシなどの常緑広葉樹もあって、また石灰岩地には珍しい針葉樹などもあり、非常にたくさんの種類の植物がある。先日、小渋川上流の川原を歩いたときに同行させていただいたけど、そのときも百何十種類もの植物を確認し、長野県の絶滅危惧種に相当する種も見つけた。
 大西公園周辺では、公園も川原も造成地なので、やはり帰化植物が多い。そんな中で、田んぼの雑草みたいに思っていたウリカワが実は長野県では絶滅危惧Ⅱ類になっていると聞いて驚いたり。上の写真は大磧神社の桜の古木(エドヒガン)の幹に、シノブというシダがたくさん生えている様子。この木からは、ケヤキやコナラなども生えていた。
 いろいろ名前を聞いても、メモしただけでちっとも覚えられないけど、お勧めの図鑑(『検索入門・樹木』)を教えていただいたので、自分でも調べられるように早速注文した。
 うちの周囲でも、シカに食べられたりして随分植生が変化しているのを感じるけど、ただ漠然とでなく、具体的にどう変化していっているのか、ちゃんと把握しておきたいものだと思う。あるいは、希少種なんて知らなくて引っこ抜いて絶やしてたなんてことのないように。

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