「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

リニア山梨県視察

2017年10月03日 | リニア新幹線
 10月1~2日に、リニアを考える自治体議員懇談会主催で山梨県の現地視察会があった。1日は中学校の歌舞伎公演だったため、2日のみ参加。特に南アルプストンネルの反対側で既にトンネル掘削が進んでいる早川町の残土置き場の状況をぜひ見たかった。
 一行は甲府出発で、まず中央市の現地視察だったけど、こちらは次の南アルプス市戸田地区から合流。この住宅街の上を高さ35mの高架橋が斜めに通る計画なのだそうだ。敷地の一部が斜めに切り取られるお宅。戸田地区では緩衝帯を少なくとも50m以上設けることを要求しているという。騒音、日陰等々、大鹿村は主に工事中の問題だけど、地上部は開通後もずっと深刻な影響が続くことになる。


 同じく南アルプス市の宮沢地区。リニアは中部横断の上を通る。


 富士川町の森林総合研究所の芝生広場から甲府盆地を望む。ここまでリニアの高架が来て、ここからトンネルになっていくそうだ。富士川町ではつい最近、地上部の高架橋に防音フードを設けるか否かについて沿線住民に選択を求める住民投票条例の提案が町から出され、議会が全会一致で否決している。その辺のいきさつなども伺った。
 山梨)リニア防音の住民投票条例案を否決 富士川町議会


 早川町雨畑地区の発生土仮置き場。ここは7~8年前の調査ボーリングの残土が置かれていた場所らしく、その上に要対策土が仮置きされている。


 こちらはリニアではなく中部横断道の残土。


 そのすぐ隣が塩島地区(南)発生土仮置き場。ここも要対策土の仮置き場。


 塩島地区発生土置き場。ここは最初に示された発生土置き場で、既に約3万立米積んだ上に、さらにもう3万立米、最大高さ5m仮置きをするという計画が今年の4月に示された。案内看板があるように、ここを曲がって早川を渡ったところが野鳥公園。橋の手前の駐車場の所には「おばあちゃんたちの店」という農産物や特産品の直売所もある。


 西之宮地区。ここは今年の6月に新たな発生土置き場として示された場所。向こう側の木も切って道と同じ高さまで積んで、広い平地に造成するらしい。


 早川の坑口。ここは8月にトンネル内部が報道公開された場所で、既に作業用トンネルは完成し、南アルプストンネルの先進坑を掘り始めている。
 リニア新幹線のトンネル掘削現場を初公開 JR東海


 糸魚川-静岡構造線露頭。この奥にもう一つ非常口があり、掘削が始まっているそうだ。すごく狭い道を工事車両が通っていた。